建物のムダは余裕。余分なものへの投資が気持ちの余裕を保つアプローチ

同志社大学

都会にあっては土地は本当に高額です。

建ぺい率を気にした上で土地はできる限り有効に利用したいもの。法律的に許される最大の建物を建てて、居住空間にするのが費用対効果を実現する方法です。

 

しかし、路地から扉が近いと安心できません。ある程度のアプローチがあると心の余裕につながります。ちなみに、アプローチとは、道路に面したところから玄関までの部分を指します。

ただ、アプローチに投資するのは注文住宅を都会で作る上でかなり苦痛です。アプローチに数百万円の土地代を払うくらいなら屋根をつけて部屋にしたいという欲求。

どちらを採用するかに答えはなくても、アプローチを増やすのが単なる無駄ではなく、安心かんでもあることを見直してみましょう。

 

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もくじ

道路から遠く作ることの費用のムダさ

道路から遠く作る費用のムダさは、注文住宅に取り組むと否が応でも感じます。

土地が坪100万円程度するとして、2mx5m=10㎡程度(約3坪)をアプローチにすると300万円。

 

土地を一生懸命探した上で3坪ものアプローチを割く。仮にこれが1坪であっても100万円。

100万円を住まない場所のために支払って平気な顔でいられますでしょうか。お金に余裕がある上であっても、ムダそうなところにお金は割きたいと考えません。

 

費用的ムダさは感じざるを得ません。

 

 

道路から遠いことの安心感

アプローチの費用的なムダさは上記の通りですが、実際にアプローチがある家を訪れると道路から隔離された良さが出てきます。

家に帰ってきて、他の場所から影響をされないというのはとても良いです。

 

人が社会につながってしか生きられないとしても、家に着き意識したときには一人の時間を作りやすい配置にする。

アプローチは家までの距離。心の距離。安心感を作り出します。

 

生活はムダだからこそ華やぐ

この意見を建築家の方と話した際には

「家は一見ムダそうに見えて、そのムダが余裕や趣、美しさにつながります」と返してくれました。

 

住宅は様式美です。見た目だけにこだわれば、雨垂れで汚れる白い場所。経年でも耐えうる意匠性と実用性を持たせる必要があります。

その上で、一見(素人に)ムダに感じるような空間配置があっても、ムダではないことが幾分かあるのです。

 

家で空間使いを考えさせられるのは良いことです。会社やセミナーなどの空間の使い方にも、いくらでも工夫があることを改めて気づかせてくれるものです。

 

 

【編集後記】
神棚の一部を買い直しました。

お酒を入れているのと暑さでどうしてもカビが出たりで定期的にキレイにしたいです。

【昨日のはじめて】
子どもとプール

【子どもと昨日】
暑い日が続く中、子どもとプールをしました。身体が冷たくなるのでできる時間は限られていますが、喜びますね。ホースもミストが出るものを用意しておくと子どもに水道の主導権を取られても案外安心して好きにさせられます。

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