【絶対の答えはない】汚れを気にして外壁を選ぶあなたへ

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | 【絶対の答えはない】汚れを気にして外壁を選ぶあなたへ
外壁の汚れを気にして高い外壁材を使うことを検討している人を時折見かけます。サイディングが汚れやすいタイルが汚れにくいというのは、かなり環境によるもので一概に言えません。専門家や業者に聞いても答えが違うのはそのせいです。
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もくじ

タイルがサイディングに比べて何に強いか

紫外線とチョーキング

サイディングは紫外線にやられてチョーキングが起きることがあります。環境により発生するまでの期間は変わります。タイルは無機質ですから、チョーキングが起こることはありません。そこらへんの石にチョーキングが起きないのと同じです。

 

紫外線とシーリング材

サイディングのシーリング材は紫外線により劣化が早まります。劣化するとメンテナンスをしなければなりません。タイルもシーリング材がないかといえば、そうではありません。以前紹介したはるかべ工法を見れば、下地はサイディングです。下地がサイディングであるということは、同様の劣化が起きます。

メーカーは30年は大丈夫ということでうたっています。しかし、加速耐久試験を行っても実際には30年という時間は発売から経過していません。

タイル目地奥にかすかに見えるシーリング材には角度的に紫外線が当たりにくいため劣化は起きにくいという説明です。しかし、外壁である以上、種々の過酷な環境にさらされています。

苔・カビ

外壁がカビることがあります。これは、窯業(ようぎょう)系=サイディングであれ、無機質のタイルであれカビることはあります。それ自体にカビがや苔が付着しにくくても、外壁の上に苔やカビが生えやすい素地があれば、生えることがあります。日当たりが悪いなどの影響もあります。

 揺れはある(クラック)

サイディングであれタイルであれ、クラックが入ることがあります。家は固定されているものではなくて、少々の揺れが常々あります。揺れた際に、サイディングやタイルが伸びるわけではないので、場合によってはクラックになります。

見た目を維持するために弾性塗料を塗って対策することができます。しかし、塗料自体のメンテナンスが10年前後で発生してきます。

 物的な要因

タイルが堅牢であっても、落下物が外壁に当たったらどうでしょうか。タイルの表面だけ防汚加工してあれば、そのコートははげることになります。

サイディングであっても同様です。外壁ですから、何かが外壁に当たって削り取られるようなことが、ぼちぼちと起きます。風で物が飛んでくることもあります。物的な要因も外壁を傷める原因です。

 
  

汚れないわけではなく、汚れにくい

タイルはサイディングに比べて汚れにくい傾向があります。でも、全く汚れないわけではありません。全く汚れない外壁はありません。何社か問い合わせを行いましたが、30年を過ぎたあたりの状態について、なんども突っ込んで質問しても回答をしてくれる業者はありませんでした。
 
外壁としての効用を果たすことと汚れにくいことは別の話です。新築を考えた場合、いつまでの綺麗にあってほしいと願うのは当然です。ただ、工夫や費用をかけても案外と汚れていってしまいます。
 

冷静に費用対効果を考え、夫婦等で納得して結論を出す

こういった現実を踏まえた上で、費用対効果は冷静に考える必要があります。どこに費用をかけるか、夫婦等で検討して納得したものを選んでみましょう。

AとBという素材があったときに、どんな状況でもAがいいということはありません。家づくりで特に顕著です。外的要因であったり経済的な要因であったり、自分たちが住む年数が15年程度であったり。。

家づくりは工業製品を作るのではなく、一品一様なものを創る機械です。右ならえが楽ですが、納得感が持てるように、よく検討してみましょう。

 

【編集後記】
冬めいてきました。年末の用意を少しずつ進めています。鍋が美味しいので、最近よく作ってます。
 
【昨日のはじめて】
メッシュペンケース
 
【昨日子どもと】
 ハイハイの兆しが見えてきました。お尻を持ち上げてみることがちらほら。平行移動や横移動は何度かしてます。そのうち、こちらに向かってくるのを楽しみにしてます。
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