これからワークショップを学ぶ人が意義から学びの方法を考える

石段

ワークショップを学びたい人が増えています。まちづくり、企業の新しいアイディア作り。演劇ワークショップのような技術の修練の場だけでなく、いろいろな人に見直されています。

しかし、初めての人にとって、ワークショップを開催するのは人前で歌を歌うようなもので、気恥ずかしさがあります。

初めてという方の多くは、世の中に言いたいコンテンツや何かの専門技術もない。でも、なんとなくワークショップには興味がある。という人ではないでしょうか。そんな人はどうやって始めていくといいでしょう。

参加の仕方の分類から、ワークショップを学び始める方法を考えてみます。

 

石段

*一歩ずつ学びの石段を登ろう by iPhone X

もくじ

参加の分類から学びの方法を分類してみる

ワークショップに関わるとは、自己開催を思い浮かべやすいです。しかし、もっと細かい分類をしてみると以下の4分類が考えられます。

  1. 受ける(参加者)
  2. 記録する(アシスタント)
  3. 開催する(ファシリテーター)
  4. 企画する(コーディネーター)

このような分類をしてみると、開催する立場はそのうちの一部だと理解できます。

ワークショップを学びたい人は、「ファシリテーター」のみでなく「参加者」「アシスタント」「コーディネーター」の立場からも学んだりワークショップを眺めることができることを考えてみましょう。

 

 

参加の分類からの学び

1.参加者になってみる

参加者としてワークショップを学ぶのが一番分かりやすい最初の方法でしょう。

ワークショップと名のつくものに参加をしてみるのです。

 

ワークショップに参加する場合、ワークショップ自体が多義的でとらえどころがないことを理解しておいてください。思っていたワークショップと違かったということは、実はよくあります。

ワークショップの定義は、前提条件を「コミュニティ作り、他者理解(=自己理解)、合意形成、これらの練習」と考える点にあります。それ以外はグループワークや他の名称の活動と区別がしにくいのです。

ワークショップの定義から専門家が使うときの要素を考える

グループワークとワークショップの違い

 

分からないうちは積極的に参加することで学びになります。その上で、理想のワークショップに近いか遠いかを軸づけしていきましょう。

 

 

2.アシスタント(記録者)になってみる

ワークショップを受講した後に、すぐファシリテーターになることも良いです。ただ、踏ん切りがつかない場合は、どこかでそのアシスタント(記録者)になってみましょう。

記録をすることは、その集まりを活性化する大きな役割を担います。

 

議論があさっての方向にいってしまう会議。話し合いの中にみんなが見えるホワイトボードを用意して記録していくだけで議論がしっかりまとまっていきます。「頭で考えること」と「記録すること」を全て行うのはスペックオーバーになりがちなのです。

 

アシスタント(記録者)は、大きな発言をしなくても、記録の書き方によってその場を導いてあげる感覚を感じられます。

ここまでくれば一種のファシリテーターでしょう。

 

 

3.ファシリテーターになってみる

実際にファシリテーターになってみましょう。

ワークショップ に興味がありワークショップ をしたいと考える人の多くは、このファシリテーターを目指しているでしょう。思うほどには垣根は高くありません。一足飛びではなく、順を追いました。どこかでファシリテーターをしてみましょう。

 

大きく捉えるとファシリテーターを担うのはちょっとビビります。だから小さく考えます。小さなまとまりで小さく始めるのです。

大学のグループでも良いです。企業の中であれば、レクリエーションや取引先との打ち合わせもワークショップに見立てることができます。そういった目線を持って、前提を全体に見せなくても、いつでもファシリテーターの役割は始められます。

「開催する」→「運営する」のような型にはまる必要はありません。

あなたの枠組みを構築していくことが大切です。

 

続けるうちに、「私がファシリテーター」と宣言して進める会に当たるでしょう。

 

 

4.コーディネーターになってみる

あまり陽の目を見ないのですが、コーディネーターになれるのもワークショップ を学んだ人の能力です。ワークショップ としての学びがなければ、上手なコーディネータはできません。

全体を俯瞰する力が必要なので、ワークショップの単なるファシリテーターより難しいです。

コーディネーターが気にする点はたくさんあります。

  • 主催者の意図の確認
  • その場にワークショップが必要なのかのチェック
  • ワークショップ が必要であればどんなの目的を持ってワークショップをするべきか
  • 全体の流れの把握
  • その時限において誰にファシリテートをお願いするか
  • 参加者が気にする些細な点の正常化
  • ワークショップの会場用意
  • ワークショップを予算的な側面で確認する

 

 

その他:開催者になってみる

上記には出ていませんが、開催者側としてコーディネーターやファシリテーターにワークショップを依頼する開催者になる場合も、ワークショップの学びができているととても有効です。

 

開催者やコーディネーターでワークショップの素養がある人は、結果的に良い会を運営することができます。この目線もワークショップの学びの一つです。

 

多義性を大切にするワークショップへの関わり方は自由

ワークショップ自体が多義性を大切にします。参加者の人生を尊重します。

だからこそ関わり方も自由であるべきでしょう。

 

少しずつワークショップを開催してみたい人は、自由に参加していいし自由に開催していいことを頭に留めておいてください。そして、開催したり参加したりした際には、楽しんでその時間を過ごしてみましょう。

 

 

【編集後記】
一足飛びに何かを始めるのは大変です。少しずつ始めていきましょう。学びの参考になれば嬉しいです。

【昨日のはじめて】
測量話し合い

【子どもと昨日】
抱っこ紐を出がけに忘れたまま買い物に。ずっと抱いてても重くても平気と考えていましたが、さすがに1日ずっと腕で抱いていると日頃使っていない筋肉を使いました。いい運動です。

長時間抱かれても痛そうではなかったので、帰ってから安心しました。

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