大学院で学んだことをすぐに発信できるという観点

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | 大学院で学んだことをすぐに発信できるという観点

大学院で学び直しをする方が増えていますね。

本稿を読んでいる税理士資格取得のための通学、
MBAのための通学、その他興味の充足のため。

色々と観点があるでしょうが、
発信はどこでする、どのタイミングでするかを
決めているでしょうか。

もし、決めていないのであれば、
アウトプットのタイミングを決めてみましょう。
出口が決まれば学びが深くなります。

私も大学院で学んでいた時期にも発信していたのですが、
大学院は知識を貯めるためだけでなく、
すぐに発信することができる場と捉えると
学びの姿勢やスピードを変えられます。

 

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*まず、見えるところに並べてみること

 

もくじ

判例研究を、何人に読んでもったか

大学院では専門性も質も高いレポートを
いくつも作成しているはずです。

例えば判例研究において、
まとめたものは何人に読んでもらったでしょう。

数人程度でしょうか。
何十人くらいでしょうか。

おそらく、大学院の定員を考えれば
前者か、それに少し加えたくらいではないでしょうか。

思索を深めるときにはたくさんの人に読んでもらうよりの
わかる人と細やかな議論を交わして個別の
アドバイスをもらうということが大学院の
授業で聞くことですが、やはりそれなりの人に
見てもらって意見をもらえれば、違った観点を得られます。

フィードバックを直接もらえないにせよ、
学んだことを貯めるだけではもったいないです。

良質なインプットがあるので、
なにかのレビューであっても発表できる
素材になります。

 

大学院はインプットの時間?

大学院で学ぶ時間についてインプットととらえて
いるでしょうか、それともアウトプットだと
とらえているでしょうか。

おそらくは、インプットととらえている人が
多いように感じます。

「今年と来年、大学院で学んで
そこで学んだことを将来に活かす」
みたいな感じです。

インプットを増やしても評価は
上がらないことを意識しましょう。

それは、よく私も教授陣に言われた言葉です。

「がんばって調べたのはわかります。でも、…」

といったセリフです。

がんばることは、修士課程でも評価されなくもない一方、
博士課程レベルから見れば、もう一段上を求められます。

そして、その段階では何を新しくアウトプットしたかで
評価されます。

 

その意味で、インプットをしたと同時に少しずつ
アウトプットをすることも鍛錬につながります。

つくりだすことを続ける意味でも、
インプットの定着化の意味でもです。

 

やっている人の少なさ

日々の学びの発信

日々学んだことを比較的発信している大学院の方を
それほど多くは目にしていません。

いらっしゃるのかもしれませんが、
今から始めても希少価値を出せる気がします。

大学院での法令解釈など、法律改正においても
最新のものを最新の学者陣から学ぶことが可能です。

それほど良いソースがあるのですから、
アウトプットをしてもいいのではないでしょうか。

 

アカデミックが求める新規性を毎日出すのは
厳しくても、最新の法令の情報や解釈や検討課題などを
学んでそれについてまとめるのは、できます。

稚拙ながら、商法改正について昨年(2020年)に書いた
記事には、ぼちぼちアクセスがあります。

需要があるということの現れと読めます。

会社法改正:社外取締役の設置義務付け・業務執行ができるようになる

会社法改正:精神疾患になってしまっても取締役でいられるようになった

会社法305条改正 株主が提案する議案の通知書の記載数制限

会社法改正:D&O保険

2019年会社法改正:役員の報酬決定方針を株主総会で決める義務

会社法改正の株主総会資料の電子提供措置についてまとめてみる

 

その当時の記事ですし、直すべき点もあるかもしれない点はご容赦ください。

 

なお、2020年初期、新型コロナウィルス前の会社法の検討時においては、
オンライン株主総会への意見は否定的だったのですが、
1年ちょっとの間に論調が変わった感じがします。

研究課題としても面白そうです。

 

修士論文の販売

日々の発信に時間が避けない場合には、
修士論文の販売もひとつの方法です。

私は、職場のハラスメントに興味があったので、
Kinseyさんが販売されていた修士論文を楽しく
読ませてもらった記憶があります。

修士論文は基本的に一般には公表されないのですが、
公表されないということは、逆に需要がある部分ですね。

じぇいりしさんの修士論文販売も好評だと書かれていますし。

一生懸命に調べたものが日の目を見て、
たくさんの人に読まれるのは、
作成後にさらに価値を出せるものだと考えます。

誰かに少し影響を与えたり、
ご自身の専門性を示したり。

ご興味ある方は、今書かれている修士論文を
最終的に世に出すか考えるだけでも面白いです。

なお、賞への応募をすると発表できない場合がありますので、
ご注意ください。

 

【編集後記】
会社法関連の記事について、それなりに
書いたなぁと見返して感じました。

商事法務を読み返したくなります。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○

【子育て日記(4歳・0歳)】
上の子の好き嫌いがなんとなく減ったような気がしました。
作ったものを食べてくれるのはうれしいものです。

もくじ