税理士をしていれば、銀行についてお話をすることがあります。
そこでよく感じるのは、わざわざ使いにくい英訳をしているということです。
語順と銀行名が使いにくい
銀行の語順が変わるのは、私にとってはとても使いにくいです。
三井住友銀行の話をする際に、日本語であれば「みついすみとも」という言い方で略して指す場面があります。
一方で、三井住友銀行の英語名は、Sumitomo Mitsui Banking Corporationです。
合併時の力関係を対等にするとか、海外知名度があるだとかの理由で説明されることが多いです。
住信SBIネット銀行は、SBI Sumishin Net Bank, Ltd.だし、三越伊勢丹は銀行ではないですが、Isetan Mitsukoshi Holdings Ltd.と逆です。
これが本当に使いにくい。
例えば、住信SBIの場合は、語順として「すみしん」と指す人がいます。
英語で話した場合は、「SBI」と略して言われる。
同じものを指していることは、専門分野の人間として分かるけれど、なんでこんな言い方をしているのか、と不思議に感じていました。
全ては、英語語順の影響ということで、これは本当に罪深い。
訳語の微妙な違和感
機械翻訳バンザイの人が増えましたが、これらの訳語は上手な場合もそうでない場合も出ます。
三井住友銀行は、DeepLにかければ、Sumitomo Mitsui Banking Corporation。
では、住友銀行は、Sumitomo Bank。
住信SBIネット銀行は、Sumishin SBI Net Bank
プロライセンスに変更して訳語を統一して解決するという話ではなく、人間と機械翻訳の感覚の違いってこの辺りから来るんだろうと。
身体性がないから、省力化という点で機械と人間にすでにある違和感がそうさせているというのが、私の一つの回答です。
しかし、使っていての違和感は大きいです。
語学不要論と訳語
機械翻訳により、語学不要論の高まりが見られます。
国際関係学部の偏差値も10年前から見ると5-10前後下がっていることからも、人気というか必要性が少なくなっているのは事実でしょう。
しかし、気持ちを捉えたり、そもそもなんで困っていると感じているかなど、ベース部分を把握するには、語学的センスというか経験というか、相手への理解を醸成する力としての語学は必要なはず。
他に優先的に学ぶべきものが増えたとは言えるかもしれませんが。
ノンジャパニーズと話す際には、銀行名で、行き違いがないように気をつけたいものです。
【編集後記】
夏のこの時期、税理士は暇ですか?みたいな話を受けますが、そうなんでしょうか。
お引き合いをいただけて嬉しい限りですが、この時期でも申告が必要な件がそこそこあり、急ぐ日々です。
【子育て日記(息子8歳、息子4歳)】
夏休みにある時間で、子どもたちとプログラミングに挑戦中です。
いい教材が増えていて、結構比較しました。横目で手伝っていると、こちらもなかなか楽しいです。