租税教室の講師を受けています。
教育分野は、企業に勤めていた時からよく携わっていた分野になります。ワークショップの経験もあるので、この分野を深めたいなと言う気持ちで始めています。
設計上、 考えることも、必要性が自然に出るようなものを意識しています。
マニュアルを求める時代性と問の立て方
現在はマニュアルを求める時代なんだと思い知らされます。
10年前であっても、初期研修で求められたのはマニュアルでした。
マニュアルはないんですか?
みたいな言い方は結構されました。
これは、正解が一つとして決められていることが多かったからだと考えます。
「すでに正しい答えが決まっているのであれば、わざわざ稚拙な経験から考える必要はないでしょ、教えてよ。」という気持ちです。
経験値が多くなければ、良い答えにたどり着きにくく、教育される側の意見としても当然です。
しかし、同時に問の立て方に問題があるともいえます。
答えが一つに決まるようなものや、回答例がほとんどひとつに集約されるような問題であれば、答えを教えてくれとなりやすいからです。
税法も、その道の案内では答えが一つ(のように見えがち)です。
だから、ワークショップで租税教室を行う際には、税法を扱う業界の性質を意識するべきでしょう。
意見をまとめる重要性
答えが一つにならないもののいい例は、個々の意見です。
租税教室ワークショップの設計で私が大切にしているところは、このあたりです。
「私はAだと思う」、「私はBだと思う」のように、異なる意見を交換することによる気付きがあります。
教室内の様子を実際に見てみると、小学生であっても大変優秀な児童も多いです。
一方で、秀でていても意見をまとめることに関しては、経験がほとんどないんだと見えます。
学生は、カリキュラム詰めにあっていて、忙しいです。
また、意見が対立する構造は、避けがちなのかなと感じます。
だからこそ、こういった経験ができるようなプログラム設計をします。
話し合いの中で学ぶ
話し合いの中で意見が対立すると、自分の意見が合っているかどうかということに、その時間真摯に向き合います。
「〇〇…定義XXX」みたいな学び方は、一見正しいかもしれませんが、眠くなるし頭に入りにくいです。税法の専門家である方々は、刺激のない授業であってもきちんと学びにつなげる力があるでしょう。しかし、一般の方においては、そうはいきません。
学んだことを自分の中の言葉に結びつけて出力することで、決まった答えについて理解が深められます。
アクティブラーニングという名前も教育業界では話になりますね。
人との意見をまとめる部分と、自己演習の要素と、どちらからも使える点です。
旧来の租税教室から、新しい租税教室にする際に積極的に使いたい点です。
【編集後記】
ウェブサイトなどの改修を進めています。
段階が変わったと定義して、少し方向転換を進めます。
【子育て日記(息子8歳、息子4歳)】
七夕の練習書きを下の子としました。
ひらがなを一緒に遊びで書いているので、お願い事の前に、ぱぱっと自分の名前を書き始めます。
上の子も書きたがったので、短冊を用意しました。