英語だけの会議をする場合と英語と日本語の会議をする場合、両方経験しています。片方の言語だけで会議をするという経験や力も大切ですが、2か国語での会議経験は、ちょっと離れた人と気持ちを通じ合わせるのに役に立ちます。
こういう場面で大切だと感じる点を3つまとめてみました。
様子を伺い知る力
会議の参加者が、きちんとついてこれているか、問題点を共有できているかどうかという点を察する力は、なかなか大切な点です。
日本語話者、英語話者、私という会議にも多く参加します。この場合、3人が一番分かる言語を使ったり、必要に応じて、日本語だけで補足する、英語だけで補足するということをしています。
その端緒として、「今の話分かっているかな?」という点は、よく見るようにしています。なんとなくの表情でついてきているかどうかを気にとめて見るようにします。
時間制限のある会議の中で、すべてを逐一両方の言語でしてしまうと、話す質が実質半分に落ちてしまいます。費用的な意識を含めて、時間を有効活用するようにしています。
ただ、ついてきていないという場面では、時間を割くようにします。
分かりにくい点の勘所
組織構造や文化的に分かりにくい点は、補うようにしています。
例えば、税務申告をするにしても一箇所に申告をすれば完了すると考えている法人経営者の方の場合、手順を話をしても、しっくりきません。どうして「複数箇所」に「同じような申告」をする必要があるのか、日本の行政組織の説明を少し挟んだりしています。
一部の国の方は、課税庁としてすべてになっていて、一箇所だという認識があるのかもしれません。
単に組織を知らないだけという場合もあります。
いずれにせよ、同じようなことを繰り返す必要性に、疑問を持って理解できない場面はでてきます。
こういう前提条件を補うようにして、進めると、言語的以外の障壁を取り除きやすいです。
双方の理解を促す力
国際結婚をしているカップルにおいては、双方への説明を補うようにしています。
間に立つというのは、少し困難なところもあるのですが、夫婦だけうまく解決できなかった点をスッキリさせたいという需要が裏にあるのだと理解するようにしています。
この点は、日本人間の夫婦でも同じです。奥さんから言っても伝わらない、だんなさんから言っても伝わらない、こういう場面に、少し補ってあげてうまくいくことも。まあ、もっと根深い場合は、そう簡単ではないこともあるのですが。
税務的な部分などは、英語ができる日本人でも普段話す機会がないので、夫婦間で議論までしにくいです。
完全解決にならなくても、糸口が提供できないか、少し考えるようにしています。
【編集後記】
チェンソーマンのレゼ編を見てきました。
ストーリーは知っているので、そこに新しさはないのですが、アニメ表現の方が分かりやすかったり響きやすかったりで、けっこうよかったです。主人公の性格から、万人受けする作品ではないのかもしれませんが。ただ、王道主人公の物語もたくさんあるので、少し外れた主人公は、種類としてウケますね。
