ビジネスの見た目に、どこまでお金をかけるのか

古びたポスト

生成AIにより、最近のプレゼン資料などの見た目はぐっと良くなりました。

文章を入れれば、それなりにきれいな資料がすぐにできます。
Webサイトや画像についても同じです。

簡単に作れるようになれば、当然ながら求められる水準も上がります。
以前なら「きれいですね」と言われたものが、今では普通になっていくでしょう。

ただ、そこで気になるのが、見た目にどこまで時間やお金をかけるのかということです。
見た目が大切なのは分かります。
でも、見た目を良くすることと、中身を良くすることは同じではありません。

もくじ

見た目の重要性をどこまで求めよう

見た目が重要ではないとは思いません。

プレゼン資料なら、文字だらけより見やすい方がいいです。
Webサイトでも、崩れているより整っている方が安心感はあります。

私も自分のWebサイトを直しますし、資料の見た目も気にします。

問題は、どこまでやるかです。
60点のものを80点にするのであれば、効果は大きいでしょう。

一方で、80点を90点、90点を95点にしようとすると、急に手間が増えます。

フォントをどうするか。
余白をどうするか。
写真をどうするか。
アニメーションを入れるか。
もっと格好いいデザインにするか。

やろうと思えば、いくらでもできます。

しかも、生成AIによって周囲の見た目が良くなると、「こちらももっと良くしなければ」と感じやすくなります。
無言の圧力のようなものです。

ただ、そのために使った1時間や10万円は、中身には使えません。
限られた時間とお金をどこに使うかは考えた方がいいでしょう。

ゲーム業界の例:予算をかければ面白くなるわけではない

ゲーム業界を見ていると、このことを感じます。

欧米の大作ゲームでは、非常に大きな開発費をかけるものがあります。

グラフィックはきれいです。
人の表情もリアルです。
街並みも細かく作り込まれています。

しかし、予算をかけて見た目を良くすれば、ゲームとして必ず面白くなるわけではありません。
逆に、日本のゲームを見ると、必ずしも映画のようなリアルさだけを競っているわけではありません。

任天堂のゲームなどは分かりやすいでしょう。
マリオやゼルダ、ポケモンなども、実写のような見た目を目指しているわけではありません。
枯れた技術の水平思考という考えの方も中にいます。

枯れた=すでに普及して安くなった成熟した技術です。
水平思考は、それらを広く応用すること。
それでも遊びたい人は多くいます。

カプコンなどのゲームについても、グラフィックはもちろん重要でしょうが、それだけで売れているわけではないはずです。例えば、カプコンの最近のヒットの『プラグマタ』も見た目は映画のようですが、パズルと戦闘を組み合わせた遊びそのものにも特徴があります。

操作して気持ちいい。
繰り返し遊びたくなる。
キャラクターがいい。
世界観がある。

そういった中身があって初めて、見た目が生きてきます。
見た目競争に意味があるにせよ、さらに見た目へお金をかけなければならなくなる。
そんな競争にも見えます。

ビジネスも同じではないか

これはゲームだけではなく、普通のビジネスでも同じでしょう。

立派なオフィス。
きれいなWebサイト。
洗練された会社案内。
作り込まれたプレゼン資料。
今風のミニマム名刺。

ある方がいいものは多いです。
見た目を重視する人もいます。

だから見た目を捨てる必要はないです。

ただ、自分の顧客が本当にそこまでの見た目を求めているのかは考えてみてもいいでしょう。

見た目は最低ラインまで、中身に時間を使う

私自身は、見た目について一定のところで止めるくらいがいいと考えています。
HTMLやCSSなどは一通り学んだので、後は私の趣味です。

最低限、見づらくない。
怪しく見えない。
使いにくくない。

そこまでは整える。

その先で迷うのであれば、中身に時間を使う。

記事を書く。
勉強する。
仕事のやり方を改善する。
顧客への説明を分かりやすくする。

生成AIによって見た目を整える費用は下がりました。
だからこそ、見た目を整えること自体はやりやすくなっています。

一方で、みんなが簡単にきれいなものを作れるようになれば、見た目だけで差をつけるのは難しくなります。

最後に残るのは、中身なのかもしれません。

見た目を捨てようとは思いません。
私もWebサイトを何度も触っています。
ロゴ投資なんかも最近しました。

ただ、そこに1時間使うなら、記事を書いた方がいいこともあります。
10万円使うなら、別のところに使った方がいいこともあります。

見た目を整えるのが簡単になった今だからこそ、自戒としてどこで止めるかは意識しておきたいです。

【今日の余白】

本ブログの過去記事の整理を行っています。
がさっと整理したので、アクセスを捨てることにもなるでしょうが、断捨離みたいなものでスッキリしました。

もくじ