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AI化で10年後に税理士業務の何がなくなり、何で食えるのか

税理士の仕事がAIでなくなる話はしばらく前に流行りました。

40代以下の税理士さんにお会いすると、口々に「AIの影響で税理士が食えなくなることはない」との回答を得ることが多かったです。

一方食えなくなると税理士もいます。

本当は、職業でみるよりも業務内容で切り分けて議論を精緻化するところでしょうから、このような違いも当然です。

どんな分野を強化していくかを検討する前材料としてまとめてみます。

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「AIが置き換えしにくい分野」と税理士で「人が強い分野」 概論

まずはAIが出ても、人が強い分野のよりわけから始めます。

最近書籍が出ている、渡邉正裕さんの「10年後に食える仕事 食えない仕事」(東洋経済、2020年)がわかりやすく分類してくれています。

 

AIが置き換えしにくい分野

人がAIに置き換わらない仕事はこの5つに関わっています。

1 創造ワーク:新しいものを創造する仕事。作家、作曲家、お笑い芸人、経営者など
2 感情ワーク:相手の気持ちになる。介護福祉士、看護師、保育士、サービス業など
3 信用ワーク:説得・交渉する。記者、人事部、コンサル、弁護士など
4 手先ワーク:倉庫(ラストワンマイル)業、農業など
5 ボディワーク:警察・消防・救命医・自衛隊・設備保守など
注意事項として、「置き換わらないこと」と「稼げること」は別の話です。
なくならないけど稼げない仕事はあります。
例えば、手先ワークにされている農業は、外国人就労特区による移民の活用が認められると、いうほど賃金の下げ圧力が出ます。
結果として収入は伸びないです。

税理士で「人が強い分野」

同著の表紙から概観します。

税理士は知識集約の仕事と考えれば、「人間が強い x 知識集約型」の仕事となり、税理士で強い分野の右上の「デジタル・ケンタウロス」の分野のものです。

ちなみに次で説明しますが、著書の中では記帳代行は左上の「AI・ブロックチェーン失業」分野に入っています。

税理士さんからの現場の聞き取りでは、少し意見が分かれるところです。

freeeでも100%のデータ整合性が取れるわけではないので、上手に扱えば右上の「デジタル・ケンタウロス」分野に入れられるでしょう。
一方で、従来のような単純に紙の資料を預かって帳簿をまとめていくような仕事は左上の「AI・ブロックチェーン失業」です。

また、すぐさま失業もしないことは「10年後」と考えれば納得できます。
会計のやり方は人によって癖があって、費用対効果がその人として合えばいいのですから紙でこなしたい人も一定数はしばらく残るでしょう。

ただ、大勢は資料を預かって帳簿をまとめていく

□サービスメニュー

 

税理士業務の分解と続く仕事・なくなる仕事

税理士の仕事を以下の通りに分解して、なくなる仕事とそうでない仕事を考えてみます。

分類は下記の感じでしょうか。

(1)税務の代理(税務調査対応)
(2)税務書類の作成の代理(決算書作成、税務申告)
(3)税務相談
————————-ここまでは独占業務————————-
(4)記帳代行
(4)企業代行は、(2)に結びつきが強いです。
しかし、すでに述べたように、AIによる代替圧力が強い分野です。

(1)~(3)までは、AIによる代替圧力は弱いかと。

「顧問契約」の名前でお客さんから仕事を受けていても、実質(4)記帳代行の事務所もあります。
月々契約がその年の約半分の収入に当たるとすれば、仕事の量が半減します。

結論として以下のようになります。

続く仕事
(1)税務の代理(税務調査対応)
(2)税務書類の作成の代理(決算書作成、税務申告)
(3)税務相談なくなる仕事
(4)記帳代行
仕事割合が(4)として多い事務所を見れば、税理士の仕事はなくなる(あるいはなくなるくらい少なく見える)ということで、雑誌や書籍で分類されています。
中身をよく見れば、(1)-(3)の仕事は、「感情ワーク」や「信用ワーク」を多分に含んでいるため、なくなりものではないです。

それに加えて、(4)をなくすための仕事、つまりクラウド会計化のような仕事を受けている税理士や会計事務所があるので、やはりすっぱりなくなるのではないです。
徐々になくなる、そしてなくなる過程で出てくる仕事もある。

最初に述べた、税理士の仕事はなくならないという40代以下の税理士さんらからの肌感覚とも合っています。

会計士との比較

ちなみに書籍内では、会計士の仕事はなくなるとされていません。

大きな理由は2つです。

1つ目:税理士の仕事(例えば節税)は(種々の方法があり、意志決定方法があり)、100%を求めるものではない。一方、会計士の仕事はその作成書類の信頼性を100%まで高める仕事であるため、AIで代替されても、余った時間は信頼性を高めることに使われる=仕事がなくならない

2つ目:ラストワンマイルの仕事が残るから。全ての物理情報と会計情報がAPIのように連携するまでには至らず、また現場を調査しないとわからないような不正会計を考えれば、人手をなくすまでには至らないから。

まあ、その通りかなと。

強化対策はコンサルや占い師業務

税理士に残った仕事をどうやって強化していくかは、AIにできない仕事と照らして理解するとよいです。

主軸は、感情ワークと信用ワークの価値を高めること。

感情ワークは人がAIよりも得意なところです。
コールセンターが文字起こしのテキストマイニングと音声トーン分析で感情分析を得る、という宣伝をしていても、AIが全てを代替できません。
できてもデジタル・ケンタウロスまで。
言っていることと望んでいることが違う人もいます。

信用ワークは、未だにデジタル化で記録になんでも残ることを嫌うお客さんを見れば十分需要があるでしょう。
残念ながら(?)残したくないとご本人が望まれる記録も世の中にたくさんありますし。
信用を得ていくことが独立に大切だと説いてくれる先輩税理士にもお会いしました。
その通りと感じます。

この2つはAIにできないところです。

そして次のステップとして、創造ワークまで仕事の中に収められると、なくならない仕事として強化ができます。
AIは帰納法と推論の塊と見れば、そこからはみ出した未来予測は出てきません。
求められるのは、帰納法の外側です。

ちなみに、占い師を兼任している税理士さんも見たことがありますが、意外と面白い目のつけどころです。
「なんか面白い」という点も含めて。

 

最後ですが、渡邉さんの書籍はキャリアとしても他の仕事内容としてもよく分析されていて面白いです。
出たばかりですから、AIが伸びても人に残る仕事を理解したい方は読んでみてください。
ご子息やお客さんお子さんのキャリア相談にも使えます。

 

 

【編集後記】
卒業生を送る大学院の集まりは、新型肺炎の関係でなくなりそうです。
当然な判断と受け止めています。

【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO

【一日一新】
アーモンドピーク WEDGWOOD

【子育て日記】
毎日のおもちゃの片付けで効率的なものはないものか、考えています。
でも、近藤麻理恵さんが流行るように、片付けや掃除は最後まで人に残るもののようで、改善は難しいですね。

ブロックはちりとりを使うと気持ち早いので、集められるように工夫しています。

 

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