修士論文が終盤に入っている社会人向けにエールを

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修士論文の締め切りは1月に設定されていることがほとんどでしょう。

経営学や法学の中間発表に参加をさせていただいており、
どの発表も趣がありました。

一方で発表会は地道な仕事で陽の目を見た
ごく一部の側面だとも理解をしております。

少しばかりですが、書いている方向けに
応援の気持ちを込めて文章をしたためてみます。

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*何か発見できた様子

もくじ

書く仕事はとても地味

毎日ブログを書いておりますが、
書く仕事(あるいは作業)はとても地味です。

「書く仕事」は、本当は「隠し事」なのではないかと
思えるほどです。

特に論文レベルの文章を書くときには、
「調べる→調べる→調べる→ちょっと書く」
みたいな流れを少しずつ積み重ねることになります。

人事の仕事をしていると、修士か学卒は年次の違い程度に
見ている方と稀に出会いますが、産みの苦しみを
味わっている人事の人はそうは見ません。

調べて、調べ尽くせればいいのですが、
現実世界の問題に立ち向かうほどに
調べても事例が出てこないことが増えます。

理論を重ねてそこから演繹的に導けばこれ。
しかし、裁判例がない。
しかし、アンケート調査の回答が取れない。

書くことを選んだ人はマゾヒストなのではないかと
考えさせられます。

それでも、登った先に見えるものや
経験として活きるものがあるからこそ
評価される面があるのも事実です。

修士論文の評価基準例

修士論文は文部科学省令学位規則3条において、
絶対に求められているものではないにせよ、
その道の専門家になるための土台となるものです。

研究者に進むと仮定した修士論文の評価を
学術論文の作法から早稲田大学の引用させてもらうと
以下の二つが挙げられています。

(1)着眼点が斬新か
(2)そのテーマにつきどの程度勉強してきたか(=文献の網羅性)
近江幸治『学術論文の作法(第2版)』6頁(成分堂,2016)

資料はできる限りすでに集めているはずです。

また、テーマの斬新さについて、
一般性から踏み出していないところに
ビジネスパーソンの修士論文の面白さを感じます。

ビジネスパーソンの論文の着眼点の面白さ

ビジネスパーソンの修士論文の発表会での面白さは、
「個別の悩み」から始まっていたことです。

四六時中悩んでいることがある方もいれば、
修士論文用に日頃の悩みを掘り返してみた人もいるかも
しれません。発表された方どの方を見ても、
起点の差はあれど、それを磨き上げておりました。
光っておりました。

謙遜されている方、テーマの選択に納得がいっていない方、
色々とありますが、すでに選んだものをもっともっと
磨き上げる今の段階です。

磨く石はすでに決まっています。
どれだけ磨いて光沢をつけるか、
その辛い段階かもしれませんが、
側から見ると、とてもステキな仕事をしていると
映っております。

論理を極める人の崇高さと面白さ

論理とは、ムダなものを削ぎ落として、
必要なものを掘り進めることとも表現できます。

現実世界は、論理的に見る上では情報が多すぎる。
その中から、必要なもの・不要なものを選り分けて
形にしていくことがどれほど難しいのか。悩ましいのか。

発表会で、その悩みを現してくれる方もいれば
さっと過ぎ行く方もいましたが、どちらの方も
悩みに悩んで少しずつ積み重ねをしていたことを
はっきりと認識できました。

設定した問題点は違えど、すごいなぁと
楽しくその経過を拝見していました。

まとめとして

山の頂上は近づくほどに見えなくなります。

頂きが見えない。辛い。
でも、それは頂上が近いことの証です。

寝食を忘れて、合間を縫って書いてらっしゃる方。
陽の目は近いはずです。

気負い過ぎずに、あと少し、
がんばってくださいね。

 

【編集後記】
被服関係の方と消費税増税の影響などを少々話しました。
肌寒さを感じて買いに来る客層が多い洋服店や
高級な洋服店など、その質によって増税需要も
変わっていたようですね。

【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO

【一日一新】
ある証明書の再発行

【子育日記(2歳)】
少し期間を空けて同じ公園に来ました。

以前は、登れなかった遊具も今はスイスイ。
足が届かなかった遊具もさっと乗る。

目に見える成長は嬉しいことです。
別のどこかにも連れ立って行きたいなと感じました。

もくじ