B2BとB2Cの見積もり戦略:サービス価格設定の違いとその影響

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サービスを提供するときには、必ず見積もりが入ってきます。
見積もりをどう出すかは、B2BなのかB2Cなのかによって変わってきます。

自分のサービスがどちらに向いているかを考えて進めてみましょう。
違いの参考になるものをまとめてみます。

もくじ

サービス価格設定の基本:B2BとB2Cのアプローチ

消費者向け市場(B2C)では、価格設定は、透明性とシンプルさに重点を置く傾向が強いです。
消費者と呼ばれる一般的な方は直接的で分かりやすい価格表示を好み、隠れたコストや複雑な計算を避ける傾向があります。
そのため、B2C企業は製品の価格を明確にすることが多いです。
可能な限り簡素化することでが、顧客の購買意欲を高めます。

一方で、事業者向け市場(B2B)では、価格設定がより複雑で、個々の取引ごとにカスタマイズされることが多いです。
B2B取引では、製品やサービスの価値を細かく積算する傾向が強いです。
また、B2B市場の価格設定は、顧客との交渉や個別の合意に基づくことが一般的です。

B2B価格設定の特徴と戦略

B2B市場では、長期で大量の購入をすることで、割引適用があります。
事業者向けの小売店が、安く消費者に販売している場合があります。
事業者間のビジネスの良さを拡張したようなものです。

事業者向けに慣れている場合と消費者向けのビジネスに慣れている人との違いは、価格交渉の数が挙げられます。
また、独自の条件を細かく入れ込む傾向があります。

良し悪しというよりも、そういう傾向があるものです。

事業者の場合は、ある程度の数がいる企業の中で複数の人が細かく内容を精査する傾向があるからでしょう。

B2C市場の透明性とシンプルさ:消費者向け価格戦略

B2C市場では、上記とは反して、単発の仕事の方が多いかなと。
年1で依頼してもらえる場合もありますが、一度依頼をしてその後は何十年も依頼がないなんてこともざらにあります。

価格交渉に慣れていない方も多いので、理解しやすい形の価格提示が喜ばれます。
例えば、定額制やパッケージ価格は、消費者にとって分かりやすく、比較しやすいです。

依頼側に良いやり方と言えるでしょう。
3つの価格パターンなどを推奨するのもこの理由からです。
ただし、あくまで消費者(依頼側)に寄った内容であるだけで、これが必ず正しいということでもありません。

あなたのビジネスにどちらのモデルが適しているか?

2つの見積もり方法があった上で、どっちのモデルが自分のビジネスに適しているかをよくよく判断するべきでしょう。

分かりやすい価格体系が善とされることが増えた気がします。
インターネットの影響で、分かりやすさを求めることが増えたからでしょう。

しかし、消費者向けの話であるかどうかということも検討点です。
また、消費者向けであっても例えば、カスタマイズされた製品やサービスを提供する場合は、B2Bモデルの柔軟性を利用することが適しているでしょう。

顧客層として、一般消費者向けが多いなら、B2Cの透明でシンプルな価格設定が好ましくなります。
自分の客層がどちらなのかを考えて、シンプルプランのように提供するのか、積算するのかを考えていくといいでしょう。


【編集後記】
抜本的ではないですが、目標を少し変えつつ動いています。

【運動記録】
ストレッチ○

【子育て日記(6歳・3歳)】
比較的長い休みなので、のんびりしています。
友人に会いたい時期なので、始まるのを楽しみにしている様子。

もくじ