この9点!新規法人の銀行口座の開設時インタビューで聞かれること

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | この9点!新規法人の銀行口座の開設時インタビューで聞かれること

銀行口座を開設するときに、インタビューを受けます。

銀行側でも口座を簡単に開設してあげたいという希望があっても、最近は不正に利用されることもあります。
その対策で、全体がちゃんとビジネス用に整っているかということを大切にしています。

インタビューは、自分のビジネスについてちゃんと把握している証拠です。
起業前の人は、この辺りを充足されるべきという指標にできます。

参考までに、7点まとめます。

  1. なぜ、当行で口座を開きたいか
  2. 口座開設の支店
  3. 資本金の出どころ
  4. 賃貸借契約書or権利書(バーチャルオフィス関連)
  5. 事業について
  6. 売上目標
  7. 提携しているところがあるか
  8. 資格が必要な事業か
  9. 代表の経歴
もくじ

1. なぜ、当行で口座を開きたいか

不正利用があるため、整合性を確かめています。

税理士が言うのもなんですが、「顧問税理士が勧めたから」というのがひとつ無難といわれます。
別に、家から近いとか、個人でも使っていたからということでも大丈夫です。

地銀や信金なら、「地域密着」ということを理由にできます。

銀行側からすれば、今後の取引を考えてのことです。
すでに口座があれば、銀行口座を新しく作りたい理由の大きなひとつは借入です。

「既存の銀行に融資を断られた状態で、うちに来ている」となるどうでしょう。
ちょっと嫌と感じられるかもしれません。

それほどだいそれた理由は不要です。
でも、なぜ選んだかは言えるようにしておきましょう。

2. 口座開設の支店

口座開設する支店の確認があります。

例えば、信金なら口座開設する法人の本店がどこにあるのか、異なれば口座開設の支店が異なってきます。
あまり意識をしないかもしれませんが、法人口座だと、銀行の営業担当がついてきます。

銀行側としても訪問客があちこち散らばっていると対応が大変です。
統廃合があって、知っている銀行員の方も、大阪のお客さんが主にもかかわらず神戸までたまに行っているという回答がありました。

顧客をむげにはしませんが、ここは始まり、口座開設。
開設する時点で、ちゃんと交通整理ができているかを確認する意味で、法人登記の場所と支店が合っているかの確認がされます。

おかしなところはあまり出ないですよね。
そのまま答えておきましょう。

3. 資本金の出どころ

資本金がどこから出たのか聞かれます。
資本金自体を借り入れているのか、親族からもらったのか、宝くじが当たったのか、自分で稼いだのか。

ある程度稼ぐ力がないといけませんし、それが見れるように伝えるべきですね。
個人口座であれば、それほど出資金の出どころは聞かれませんが、法人は聞かれます。

身構えることでもないですが、ちゃんと答えられるようにしておきましょう。

4. 賃貸借契約書or権利書(バーチャルオフィス関連)

会社の登記場所の権利について確認があります。
契約をしているのであれば、その写しや控えが出せるようにしましょう。

バーチャルオフィスで口座が開けないということに関連してくる内容です。
これは事業実体を反映しているかの確認です。

バーチャルオフィスなのに物販をしているというのはちょっと変ですよね。
在庫品はどこに置くのでしょうか。

バーチャルオフィスが問題というよりも、事業実体とバーチャルオフィスがマッチしていないことが、バーチャルオフィスで口座を開けないことのひとつの理由です。

話が少しずれましたが、賃貸借契約書などは銀行口座開設で提示するものと理解しておきましょう。

注意点として、バーチャルオフイスを個人名で契約した場合、法人名に契約名を変えているかを聞かれる可能性が高いです。
登記が完了した時点で、切り替えて契約書も持っておきましょう。
細かいかもしれませんが、銀行というのはきっちりとひとつひとつの書類の積み上げが必要な組織ですし、ちゃんとしたほうが信用してもらえます。

5. 事業について

事業の内容について聞かれます。
登記が終わっているのであれば、そこでちゃんと練っているはずですから、問題ないですよね。

どんな事業内容をしているのか、将来有望ということは必要ありませんが、展開を説明できるようにします。
後述する経歴とからめることもできますね。

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | この9点!新規法人の銀行口座の開設時インタビューで聞かれること

前職で社内教育関連のしごとをしていまして、独立して多くの会社に同様のサービスを提供するつもりです

こんな感じなら、すでに教育サービス提供の力があると見てもらえます。

6. 売上目標

事業についてに関連しますが、売上目標も言えるといいです。
すでに事業が軌道に乗っているなら、実績が言えます。

新しい法人であればこれからですね。
売上目標はあくまで目標。
確約ではないです。

ただ、自分で考えてその目標数値を言えるようにしておきます。

7. 提携しているところがあるか

こちらも事業に関連しますが、提携しているところがあるかは、新規ビジネスに対して大切なところです。

いうなれば、お客さんを回してくれるところがあるかどうかです。
提携をしていなくても、「前職でつながりがあるA社とは付き合いが続いており、しごとが来る可能性外ある。」など回答することができます。

8. 資格が必要な事業か

飲食業など、資格が必要なものでないか、確認があります。
必要であればその資格を得るまでしごとができないことになりますね。

そうならないように、銀行側も口座開設時に資格が必要かを聞いてきます。

9. 代表の経歴

代表者の経歴を聞かれます。
ビジネスで新規口座を開設するとき、ちゃんと経験があるかを確認しています。

また、経験の有無もそうですが、無職でないか、おかしなところがないかも確認しています。
無職であると生活できませんよね。
でも、できているということは蓄えがあるのか、それとも危ないことをしているのか。
多くの人にとって当たり前のことかもしれませんが、そういった危険性を確認しています。

文章ではなく口頭で説明することもあります。
ちゃんと言えるようにしておきましょう。

【編集後記】
執筆中。
筆が乗ります。

【運動記録】
ストレッチ○ サプリ○

【子育て日記(5歳・1歳)】
急に寒くなってきたので、下の子のパジャマを新調に。
いいなと狙った柄はすでに売り切れでした。

寒くなるちょっと前に行かないと、服は売り切れますね。
在庫関連の嗅覚がある方、いつもすごいなと感じます。

もくじ