屋号つき口座の開設で銀行を5件回って比較する

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | 屋号つき口座の開設で銀行を5件回って比較する

個人事業で銀行口座を持つときには、屋号付きの口座を開設できます。
屋号付きでない口座を個人ビジネス用の口座にすることももちろん可能ですが、ビジネスと私用の区分けをはっきりすることにつなげられます。

ビジネス上などはかまわないでしょうが、税務上で私口座なのか分けることに意味がでます。
事業として外形を整えていくというのは大切です。

また、最初に行わないと面倒ということもあります。
時間がある人は取り組んでいい点でしょう。

メリットや開設当初の案内、銀行の雰囲気確認についてまとめてみます。

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*余裕があるときに

 

もくじ

屋号付きの口座のメリット・デメリット

屋号付き口座のメリットは2つ。
ひとつ目は、口座振込を受ける際の信用力。
ふたつ目は、使用口座との区分けがしっかりできることです。

個人ビジネスをする際に、振込口座名は意外と問題です。
せどりで何かを売る、サービスを提供する際に、実名に振り込んでもらうのでしょうか。

実名を開示しているビジネス、実名を全面に出しているビジネスであれば問題ありません。
でも、自分を表に出したくないビジネス、副業などであれば、実名を出すのがはばかられます。

また、振り込み側にとっても、スキー用品を安く買おうとしたら、「〇〇 XX」さんに振り込みと出ると、
「?」と感じる人もいます。

こういうとき「スキー用品格安館」という名前であれば、購入するものとのリンクがとれます。
この意味で、信用力が出てきます。

ただ、カード決済なども間接的にできるようになっているので、屋号付きでないと信用力が出ないかといえば、回避方法があります。

 

私用との区分けも意外と大切なところです。
税務関連で見た際に、ビジネスに関連しているかどうかをかなり厳しく見るところです。

入出金の口座をしっかり事前に区分けをしておくことで、後の交通整理の手間が減ります。

 

一方、デメリットもあります。
特に大きなのは、最初の設置が面倒くさいことでしょう。

また、銀行は慣れていない人にとっては居にくく訪れにくい場所です。
そんな場所に行ってやる気が削がれる可能性があることもデメリットです。

設置に必要な書類を次にまとめます。

 

口座開設に必要なものの3パータン

地域密着の場合の開設パターン

地域密着型の場合には、書類を提出し、その後に一度訪問する形で口座開設をします。

最初に提出する書類は次の3つです。

  1. 開業届(屋号入り)
  2. 身分証明書
  3. 資格が必要な事業であればその証明書

銀行によって、上記のものに加えて、事業開始場所の賃貸証明書(自己所有の場合は登記簿謄本)を求めてきます。

ここだけの話、あまり口座を開設してほしくないのかなと、問い合わせて感じる銀行もあります。
持ち出しが多い時代ですから、しょうがないのでしょうが。

銀行は預金が増えても喜ばない時代になっている

マイナンバーは直接は言われませんでした。
後日なのかもしれません。

書類を提出した後に、開業場所を行員が訪問して押印して手続きが進みます。

 

都市銀行系の開設パターン

都市銀行系の場合は、上記の訪問を省略している場合があります。
このとき、追加の内容として

  1. 開業事業のホームページ
  2. 印鑑

が必要です。

訪問を省く代わりに事業の状態をもっと見る感じです。

ただ、銀行によっては、屋号付きの口座を開設できないことがあるとことわっているところもあります。
候補はいくつか用意したいものです。

 

ゆうちょ銀行の場合のパターン

ゆうちょ銀行でも同様に屋号付き口座の開設が可能です。

方法は2つあり、

  1. 総合口座を開設する
  2. 振替口座を利用する

ゆうちょ銀行の総合口座はひとり一つまでですが、事業用ということであれば屋号入りで2つ目の口座を保有できます。

ちゃんと口座が分かれます。1300万円までの担保は合算されます。

最低下記の内容は用意しましょう。

  1. 開業届(屋号入り)
  2. 身分証明書
  3. 資格が必要な事業であればその証明書
  4. 印鑑

他行と同じで申込書をその場で書きます。

屋号は、住所の後に入るので、好みが分かれるところでしょう。

 

振替口座については、振込先の名前を変更できるので用途にあるかなと。
もともとの総合口座を持っている必要があります。

注意点として、現金引き出しは店舗を指定してそこでしか行なえません。
対応策として、ゆうちょダイレクトを使って自分の口座に振替えた後に、引き出す方法です。
月5回までは無料で振替できます(裏を返せば、それを超えると有料です)。

 

銀行を一度は訪問をしたい、確認したい

時期によって書類や必要なものが変わるかもしれませんので、ご注意ください。

なお、諸事情はあるかもしれませんが、機会を見て一度は銀行を訪問しましょう。
使い方にもよりますが、訪問をする可能性が少しは残ってきますので。

銀行の雰囲気を見れますし、複数の銀行を訪問すれば、比較していい点を確認できます。
もしあれば、待ち時間も見ることができます。

ちなみに、わたしの場合、とある窓口の対応がひどくてげんなりしました。
親切にしてくれる方もいるのですが。

こういうのは、感情的な部分は据え置いて対応しましょう。
事業を開始するときにこんなところで影響を受けて勢いをそいでももったいないので。

屋号付き口座開設の参考になれば幸いです。

【編集後記】
オミクロン株の感染拡大で若干影響を受けています。
ただ、あまり気にせず自分のやることを粛々と続けます。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○

【子育て日記(4歳・1歳)】
LaQを追加で購入しようと考えたのですが、お目当てのが売ってませんでした。
「別のところに行こうか」と、次にかける約束をしました。

 

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