「質が低く安いサービスを提供してくれ」というリクエストに考えること

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | 「質が低く安いサービスを提供してくれ」というリクエストに考えること
資格の書籍出版エリアにて by SONYα7Ⅳ

質が低く安いサービスを提供してくれというリクエストを聞いたことがあります。
そういう内容のものは、断っていますが。

「質が低くていい」というのは、「税務的なことを全く見なくていいから」という意図からのようです。
であれば、私に依頼する意味があまりないのではないかなと。

表面上は質が低くていいといいつつ、本質的には違う内容なんだという理解があります。

もくじ

サービスの提供は、分けにくい

サービスの質を低くするということは可能なのでしょうか。

可能は可能かもしれませんが、途中でその全体におかしなところがあって気がついたらどう対処するといいのでしょう。
指摘をしなくていいと考えるのでしょうか。

万が一があったときに指摘をするということは、日々細かなチェックを行っていることと同義です。
「基本的なことをしていくとして、何か問題があったら指摘してくれ」という依頼であれば、低い質では提供できていないことになります。

結果的に、サービスを分けるというのは、ちょっと難しいことに気が付きます。
「なんとなく質を下げていい」というのでも、うまく行きにくいです。

全体を完全に分かっているなら安くできるか

サービスの質を下げられる可能性として、全体の全てが分かっていて、不確定要素が全くない状態。
その一部を担うというのであれば、もしかしたら安くなるかもしれません。
「仮に依頼以外の部分において問題があっても、一切の責任を問いません」という前提です。

しかし、責任を問いませんということをOKはしてくれないと考えます。
何かあったときに問題を取り除いてほしいという希望があるから、依頼をしてきている場合がほとんどです。

全体の構造を分かっていれば、切り分けをして委託することが可能かもしれません。
しかし、それほど全体を分かっている人がその一部を誰かに委託するのかは疑問です。
仮に、委託をしたとしても、その価格はとてつもなく安くなりそうです。

結局受けられないと考えます。

受けられないものをしっかりと断れるように

つきつめると依頼が矛盾していて、受けられないというものがあります。
こういう場合はお役に立てないというのが、お互いにスッキリする関わり方何だと考えています。

税理士だからどうということではなく、他のサービス業であっても、受けられないものは受けられません。
100円で北海道から沖縄まで荷物を運んでくれというのが無理であるように。
なんとなく再調達原価による値付け理論が好きな人は多い気がします。
材料などがいくらだから、価格を低くしろとか。
そういった方法はあるにせよ、値付けのひとつの側面です。

お役に立てないという意味で受けられない依頼について、きちんと自分で区分けをして瞬時に判断できるようにしておきたいです。


【編集後記】
やることが増えてきたので、少し圧縮していくつもりです。

【運動記録】
ストレッチ○

【子育て日記(6歳・2歳)】
朝から上の子と鉄棒に。
少しずつうまくなっています。
努力と成果の課題感としてちょうどいいから、学校教育にずっと入っているんだろうなと改めて感じました。

日商簿記検定
1級合格者は税理士試験(国税審議会が行う国家試験)の受験資格を得られる。 1級合格者は職業能力開発促進法の職業訓練指導員 (事務科)の資格試験で一部の科目が免除される。 [脚注の使い方] ^ 1級合格者は税理士試験の受験資格を得られたり、職業訓練指導員試験(事

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