新型コロナウィルス対応には、RPAよりもデータ化が最初

Windmill

新型コロナウィルスの切り口からRPAを考えた本として
「現場が輝くデジタルトランスフォーメーション」を
読んでみました。

本書は、RPAに少しでも触っている人向けの本ではなく、
中規模以上でRPAがなんのことかわからない
経営層(現場でない)方向けと感じます。

新型コロナウィルスでのRPAの具体的な役割よりも
RPAを扱うときの精神論に言及しています。

 

そして、私が一番違和感なのは、
本にうたうほどに新型コロナウィルスの対処として
RPAが最初にこないのではないかという点です。

出社ができない状態でも仕事をするには、
データ化をして決まった場所以外でも仕事が
できるようにすることが最初に来るべきです。

だから、在宅勤務とRPAの切り口は
新しいものに映って本書を読んだのですが、
適用の順序が違うと感じるに至ります。

Windmill

もくじ

新型コロナウィルスにRPAを引っ付ける違和感

本書の企画が新型コロナウィルスの前からあったのもので、
新型コロナウィルスを入れることで軸が
ぶれているのではないかと感じる内容でした。

新型コロナウィルスで仕事の効率が落ちるのは、
在宅勤務における生産性低下の二次的な観点であって、
オフィスにある情報(紙)に直接触れないことが
そもそもの原因だと考えるからです。

情報を料理の素材、RPAは調理法と分けられます。

新型コロナウィルスの在宅勤務の難点は、
素材が手元になくなってしまうことが
そもそもの問題と私は考えています。
中小企業であるほど、特にそうです。

UiPathは中小企業に向けないのか

本書に登場する企業は、上場をしている
大企業と呼ばれるものがほとんどでした。

中小企業の目線で本書を読むのが間違いということで
あれば申し訳ないのですが、刺さるものがほとんどなかったです。

UiPathの可能性は使用していて理解しているつもりです。
だから、新型コロナウィルスにおいて、RPAを使う直接の良さが
載っているともっとUiPathのPRになるのではと残念でした。

時事ものの悩み ー 新型コロナウィルスで書くかは迷う

新型コロナウィルスで書籍や文章を書くことの難しさも
本書を読んで同時に感じました。

現在書いている論文においても、参考文献の
最新のものは新型コロナウィルスが出てきます。
特に外国文献は早い印象です。

でも、10年後に読み返したときに時限を限定して
その価値を薄めないかと感じています。

2~3年もつ程度の文章であればいいですが、
論文において新型コロナウィルスを話題に入れると
後々読み返したときに新鮮味がなくなって
価値を下げないか迷うところです。

また、わざわざ「昭和型の働き方」という単語がありました。

すでに令和で、平成も31年間あったのに
それを飛ばしてわざわざ昭和を出してくるのは
どういう意味なんでしょうか。

現場は30歳未満の方も多いはず。
活きてきた時代以前のものを語られても
適用除外されているようでしっくりこない
若い方も多いのかなと。

「現場」をタイトルに入れるのなら、
読者ターゲットがずれているようにも感じます。

 

新型コロナウィルスとRPAというテーマであれば、
もっと深堀りできる切り口が、適切な対象に
見つかりそうだというのは、一つの感想です。

もう一歩踏み込んでもらうと、
もっと響く内容になると感じました。

【編集後記】
再来年卒の採用打ち合わせを。

内定率のニュースが話題になっていますが、
一般の理解よりも文科省が新卒の定義を広げて
統計を作っていますので、
単純報道にはちょっと違和感がありました。

大卒の就職内定率69・8%、採用抑制・中止の動き拡大…5年ぶり70%下回る

来年春に卒業予定の大学生の就職内定率(10月1日現在)は69・8%で、前年同期比7・0ポイント減となったことが17日、文部科学・厚生労働両省の調査で分かった。

【運動記録】
ジョギング○ ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【子育て日記(3歳)】
お風呂上がりに調子にのって遊んでいたら
汗だくにさせてしまいました。

すぐに着替えさせました。

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