基準が当たり前じゃなくなるゆらぎ

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | 基準が当たり前じゃなくなるゆらぎ

当たり前のことが当たり前ではなくなるのは、急に起きるように見えます。
でも、小さなゆらぎが積み重なって、こういった基準が変わっていきます。

障害者差別解消法で、パソコンなど補助する道具を使えるようになったことを例に、このゆらぎについて考えてみます。

 

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もくじ

ゆらぎの発生例

平成28年(2016年)に制定された障害者差別解消法において、以下のように合理的配慮が求められたことで、発達障害の人の学習において、iPadなどを利用することが進んできています。

(社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮に関する環境の整備)
第五条 行政機関等及び事業者は、社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮を的確に行うため、自ら設置する施設の構造の改善及び設備の整備、関係職員に対する研修その他の必要な環境の整備に努めなければならない。

これまで学ぶことに困難を感じていた人が、こういった法制によってできることが増えます。
そして、学ぶことで、できないことができるようになります。
個人の選択肢が増えることで、個別の幸福にもつながるでしょう。

ゆらぎが基準を変えていく過程

学べるようになることはとても素晴らしいです。
色が区別できない人もいるでしょうし、ディスレクシア(文字の処理や読み書きができない障害)もあります。

でも、障害がない人もこういった電子機器を使いたいという話も出てくるはずです。

というのも、障害を持って電子機器を使っている人と障害を持っておらず紙と鉛筆で処理をしている人とで、やりやすさが逆転してくるからです。

しごとでも使いますが、電子機器を使えば作文が楽ですよね。
iPadのノート作成も、実際の紙とペンよりも楽ではないでしょうか。

計算機能は使わないのかもしれませんが、漢字の書き取りはどうやって点数を付けるのでしょう。

 

道具を使ったほうが結果が伸びる例として、パラリンピックがいい例です。

パラリンピックの方が記録が伸びないと考えるかもしれません。
でも実際は、かなり良い記録が出ています。

両足義足のフェリックス・シュトレングさんが2021年8月30日に出した100m走の記録は、10秒76です。
努力もしているでしょうし、簡単にこの記録が出たわけではないでしょう。

義足がない人との比較は、どの条件で行うべきか、考えるようになってきます。
結果、障害がない人も肉体以外のものを使っていいという方向に考えが移る可能性があります。

多様性を認めれば当たり前とされた基準の見直しも出てくるでしょう。
面白いところでもあり、考えるべきところでもあります。

こうやって小さなゆらぎが基準自体を変えてくることがあります。

 

基準のゆらぎに気づこう

ビジネスの世界において、こういったゆらぎはいくらでもでもあるでしょう。
そういったときに、よく気がつけるように小さなゆらぎ、小さな変化に着目するのは面白いことです。

コロナでビデオ会議が必要にせまられて普及したように、学習の方法の変化から今後の提供方法を少しずつ変えていってもいいかもしれません。
ちょっと気になったので、まとめてみました。
【編集後記】
ブログサイトの改修を始めようと検討しています。
シンプルに仕上るつもりです。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○

【子育て日記(4歳・0歳)】
下の子にシューズを履かせて外へ。
この月齢だと、少し立っているだけで注目の的です。

歩けないことはないのですが、まだ外は慣れないようで、ズボンをがしっとつかみながら立っていました。
公園とかに、シューズで連れて行ってみようかなと。

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