仕事の難易度と重要性:違いと関連

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ぴったり合うもの by SONYα7Ⅳ

「難しければ重要か」というとそうでもないです。
習得するのに時間がかかるものの方が価値は出やすい可能性はあります。
しかし、この思い込みは正確な価値から遠ざかる場合があります。

もくじ

重要性の判断者

供給手から見た場合

提供する側だと、達成が難しいことは重要っぽい感じがします。これは、裏側をしっかりと分かっているからこそです。

作るのが難しいものは、値段が上がります。例えば、化学合成を例にすれば、試薬は、数グラムで10万円するなんてことがざらにあります。反応させるのが難しい場合に高いことがあります。製造量が少ないと割高になることがあります。市場価値からマージンを多くしている場合も。製造難易度が高いものだと高くなるいい例です。

サービスにおいても同様です。難しい場合には、重要性も上がるでしょう。

受け手から見た場合

受け手側から見ると話が変わってきます。重要かどうかを判断するのは、他の人です。

難易度は人によって変わってきます。その人ができないことをしてもらえるなら、簡単なことであっても価値があるし重要なことと言えるでしょう。例えば、家事お助けサービスはいい例です。人によって家事をするレベルが異なります。掃除は簡単という人がいる一方で、掃除はぜんぜんできないという人がいます。

ある人にとって簡単なことが他の人にとってはめんどくさいとか難しいということで、重宝されます。

供給側の気持ち

難しい仕事はやった感が出ます。終わったら、達成感や満足感が得られることが多いです。これは、自分が乗り越えた困難の大きさを自分自身で認識しているからです。しかし、この「やった感」が必ずしも外部からの評価に直結するわけではありません。

尺度は自分にあるため、自己満足に終わることもあります。ただし、自己満足を全否定する必要まではないです。その仕事が他の人にとってどれだけの価値を提供できるかと並列的に重要と考えましょう。

まとめとして

仕事の難易度と重要性は必ずしも一致しないということを理解することは重要です。難易度が高い仕事が自己満足に終わらないように、その仕事が他者にとってどれだけ価値があるかを常に考える必要があります。

また、簡単な仕事であっても、それが他人にとって大きな助けになるなら、それは非常に重要な仕事と言えるでしょう。仕事の内容を選ぶ際には、難易度だけでなく、その仕事の持つ本質的な価値にも注目しておきましょう。

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