税法免除論文は、新規性のレベル設定で完成難易度が変わる

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税法免除の論文が難しいかどうかは
新規性の度合いをどこにおくかで変わります。

論文で一番難しいと考えるのは新規性です。
独創性と言われる場合もあります。

教科書に載っていることではない、
あなたの論理で、他の誰も知らないことを論証する。

完全な新規性・独創性を出すのはプロでも難しい。

一方、とりあえずちょっとした新しいことを
少し論証するだけならそこまで難しいわけではないです。

で、おそらくは、後者のレベルで一応の形式があれば
税法免除の論文としては足りているようです。
(ただ、審査が厳しくなっている傾向は感じますが)

論文で税法免除を得ることの難しさの真偽について考えてみます。

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もくじ

自分が求める論文のレベルによる難しさ

論文を完成させる難しさは、まず、あなたの基準が関わります。

高いレベルのものを完成させたいと考えれば、
自分で自分を律する必要があります。

新しいことを見つけ出すことはとても難しいです。
新しさと、既出の研究の間を縫う必要があるからです。

あまりにも新しすぎると、先行研究がないことを
減点的に指摘される可能性が増えます。

しかし、手垢がついたようなものだと
今更研究をする必要がある分野かどうかを指摘されます。

こういった前程が教員の指導具合と同様に
その難易度を揺るがす要因になるのです。

論文が書けずに自主退学する人は、
自分の論文に対する美意識(のようなもの)を
満たせないことが一つよう要因でしょう。

逆に、いわゆる一般的な修士論文として
てにおはを修めることを主眼とすれば
それほどのレベルのものを書かなくても形にできます。

教員や大学院が求めるレベル

教員の求めるレベルによっても論文完成への
難易度は変化します。

本気の論文を求める大学院であれば、
きちんとしたものを書かなければ、大学として
修了を認めてくれません。

これは、担当教員だけの話にとどまりません。
審査は一人の教員で行うわけではないからです。

 

逆に、てにおはでもいいと認めてくれれば
そこまで難しい論文を仕上げなくても
大学側が論文の完成を認めてくれます。

修士論文は、「論文の書き方の作法を学ぶもの」
と考えることを「てにおはでいい」と呼んでいます。
博士論文と違い、外部公開が原則されません。
適当なものであっても、関係者はそれほど困らないわけです。

博士論文への作法を学ぶものとして
修士論文を定義すれば、てにおはレベルでも
大学の教育目的は達せられるという基準です。

てにおはで認めてくれる大学の方が免除を取りやすい

当然、てにおはレベルでも積極的に修了を
認めてくれる大学院の方が、卒業しやすいです。
その結果、免除を取りやすいでしょう。

てにおはを認めるかどうかは、レベルの上下というより
教育の目的の違いによります。

新規性や独創性がないといけないというのは、
研究者の要請を主眼としておいていると推測できます。

てにおはレベルでもいいというのは、
修士論文は博士論文の前段階で
その基本を身につけるものだという、
教育重視の姿勢が重視された結果といえるでしょう。

自分の基準は自分で調整できます。
しかし、教員側の指導方針は自分で調整できません。

どういったレベルを自分に課したいかで
選ぶ大学院は変わってきます。
免除が目的の中心であれば、そういった大学院がいいはずです。

税法免除の論文は難しいか

揶揄されるよりは、だいぶ難しいと考えます。

基本的に大学院の論文は専門の方以外に
評価されません。

評価されないのは、二つの側面があるからです。

一つは、上記で述べたような外から見えない
完成度への差があるため、ゲームをクリアできるか
どうかのような画一的な尺度でその難しさを
比較できないからです。

二つ目は、専門の方にも論文の
評価が難しいことがあるからです。

誰もしたことのない内容を探究していくため、
評価する方も、きちんと時間をかけて精査を
しなければ正式な評価ができないのです

望月新一教授の査読には8年かかったと
2020年春頃にニュースになっていました。
授業内の数十分では、理解してもらえない
ことがあります(そうならないように作法を高めるのですが)。

 

これから大学院を選ぶ方は、新規性レベルをどこまで
教員が求めているかを確認したいですね。

逆に、すでに入学してしまって論文を書いている方は、
自分や教員の難易度設定をしっかりと把握して
調整して書き進めていきましょう。

 

【編集後記】
画像編集の依頼先との打ち合わせ。
できるできないがはっきりしているので、
できることを想像しながらお願いするようにしました。

【運動記録】
ジョギング雨 ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【子育て日記(3歳)】
夜にちょっとお散歩です。
夜道でも怖くないのか、バンバン進んでいきます。
人に当たらないかヒヤヒヤしました。
一緒にお買い物して帰ります。

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