Generative AIは今の私を暇にしてくれるか?

こじま税理士のビジテクブログ | Generative AIは今の私を暇にしてくれるか?
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仕事がなくなる懸念がいつも週刊誌をにぎわすGenerative AI。
誰かの不安が増えると記事を読みたくなります。だから話としてはよく出てくるものです。

遠い未来はもしかしたら話に出る通りに私を暇にしてくれるのかもしれません。
では、Generative AI自体はサービスとして出ていますので、現在のところはどうでしょうか。私を暇にしてくれるとうれしいのですが。

もくじ

分析工数が増える

Generative AIが現在もたらしている影響として、分析工数を増やす点があります。

今までの発想として自分でも答えを出すけれども、Generative AIに訪ねたらどうなるのか、データ機密が大丈夫な範囲で確かめています。今のところ目新しかったり、自分が気づかなかったというほどの革命的な視点をくれるわけではありません。

単語に反応して検索する要件よりも、緩やかに全体を聞けるのは助かります。しかし、全体として確認する対象が増えているため、私を暇にするよりも、工数を増やしてくれています。

フィードバックの速さで次の工程が早くやってくる

Generative AIの良さは回答のスピードです。GPT-4.0は遅いのですが、人がやるよりは早いです。

GPT-4.0を適切に待つタイミングが必要なので、少し時間がかかります。それと、待っている分析結果が出ると一定時間が空いた後に、すぐにその結果に対して自分で評価をくださないといけなくなります。

まだ慣れない成果、変な間があった上でその後に分析工程の結果を再度考えないといけないので、工程全体として時間を短縮できたのかもしれませんが、あまり暇にしてくれたようには感じられません。

真偽チェックの時間

出てきた答えが本当かどうか、チェックする時間が増えました。

論文名がしっかり出ていても、実在しないことがあります。回答内容について、ちゃんと合っているかというのは常に不安です。真偽チェックを怠ると自分がウソをついたようになります。

真偽チェックへの時間はその意味で増えました。

強弱がつけにくい

要約やまとめをする際に、最初から気になっているのですが、とてもまとめ方が平坦です。強弱がないのです。

発言内容や時間としては少なかったり短かったとしても、その後の行動として強調しないといけない部分だったりキーになる情報だったりが存在します。その強弱について任せっきりでは実行できませんでした。

最初から指示を細かく指定する必要が出てきます。結果文を書く時間は減ったかもしれません。逆に、指示文を書く時間は格段に増えました。細かく伝える、成果数を指定するなど、見切り発車ではなくて発射前に結果をある程度予測して指示を出さないといけないので、工程全体として圧縮できている感じは受けません。

乗りこなすには技量がいる

車でも、飛行機でも、役に立つし自分の能力は超えているけれども、乗りこなすのに技術が必要なものがあります。その訓練だったり、使い方だったり、検証作業だったり。自分の能力としてGenerative AIを取り込むための時間が増えました。

圧縮された時間は、この技術を使いこなす時間に当てていることが多く、プラスマイナスゼロか、それ以上の時間投資や費用投資が必要な状態です。

スクレイピングできない

GPT-4.0でWEBのスクレイピングに期待していました。自動で、現在のWEBサイトから情報を取得してきて回答してくれるようになるかと。

しかし、結果は遅いし、Generative AIらしさが消えてコピペが増えるし、そもそもスクレイピングを許してくれないサイトも多いです。

実験でfacebookのスクレイピングを自分のプロフィールで試しました。しかし、そもそもfacebookがそれを許してくれないということで、結果は返ってきませんでした。

AutoGPTなどを使えば可能かもしれません。しかし、たくさんの情報から選ばせるというのは、まだまだな気がします。

部分は補えても全ては補えない

私という個体全てを補ってくれれば、変わりに仕事をしてもらうことができます。分身を作るような感じです。しかし、私全体を補ってくれる仕事をGenerative AIは現在のところしてくれません。

部分的な効率化はしてくれます。これが科学だとまた感じさせます。すなわち、部分的には効率化をしてくれますが、全体について示唆を与えてくれることは少ないです。

できることの一部を私がつないで、私の全体の仕事に仕上げます。結局コラボレーション部分に私が時間を使えば、効率化できたかどうかに、Yesと答えるのが悩ましいです。

まとめとして

暇になっていないということは、代替されにくい、仕事をしているとも言えます。
その意味では、今回の感触はまずまずだったのでしょう。

しかし、思った以上には暇をもたらしてくれないです。その部分を補って使い方を考えることをもう少し実験したいと感じています。

暇になりたい人はもう少し触って試してみるといいでしょう。

【編集後記】
運動の季節のようで、運動している人が増えました。マスクを取ってもいいし、

【運動記録】
ストレッチ○ ジム○

【子育て日記(6歳・2歳)】
上の子を連れて仕事を。うまくやれた方の気はしますが、先人の経験にはまだ及ばないと反省しつつ。お昼ごはんは二八蕎麦を選んで、美味しそうでした。

もくじ