防御のための為替予約

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | 防御のための為替予約

為替予約と聞くと、投資関連に引きずられがちですが、必要な貿易に関してリスクを抑えるために有用です。
必要であれば、都度予約するくらいで対応をしておくのがよいです。

もくじ

為替予約は損をする?

為替予約は損をすると言われることがあります。

「予約をしたらどうですか?」言っても、
「為替が動いたときに持っているレートより良くなると損をしません?」と。
「為替が動いた瞬間に売り飛ばすんですか?」という質問が適切です。

1ドル150円で買って、130円になっても、売らないとその損失は表に出てきません。

また、例示としては挙げましたが、長期で為替を保有するのかどうかもポイントです。
FXのような場合はもっと短期で売りますよね。
外国債券の場合、為替のリスクを織り込んで持つべきです。

一時期、需要がないのに為替運用のために為替予約を銀行がさせて大きな損が出た時期があります。
今は、金融庁の指導の元に、そういった販売を銀行系は禁止されているようです。
運用であれば、損は出ると考えます。

ただ、使うためなら、そこまで短期的な動きを気にする必要はないのではないでしょうか。

為替予約の価値は、見通せるようになること

為替予約に関係する立場は色々あります。

ただ、商品やサービスを売り買いする立場から言えば、為替の一番のメリットは、基本に立ち返って大きな損が出ないようになることです。

契約が間違いなくなった状態、為替がそれほど見積もりと変動しない状態で予約をします。
そうすることで、見積もり時との予測をそろえることができます。

為替予約をすれば、差益を得る可能性を捨てます。
それと同時に、差損をする危険性を排除できます。

先だっての為替が動いた時期のインタビューで、為替が動いたために商品価格が厳しいという話でした。
資金繰りも厳しくその都度スポットで処理をしていたのかもしれません。
でも、本当であれば、年間の消費量を含めて予約を持っておきたいところです。

銀行での予約は与信の判定が必要です。
会社の信用状況を得ること、また、銀行によっては代表取締役の保証も求める場合があります。

最近は、人的保証をはずさせるのが金融庁の方針だとは感じますが、銀行側としてはどうしても安全に進めたいという意図がありますね。

用意をした上で、きちんと事前の予約をとっておきたいところです。

全量をおさえないことで、損益の両方を下げる方法

さて、予約をができるようになったとしても、全量を予約でおさえておくのは、勇気が必要です。
また、高値づかみの不安というのもあります。

であれば、必要なすべての量をおさえるのではなく、半分だけおさえることがひとつの選択肢です。
また、半分と言わず、その都度ビジネスが成約した段階でおさえておくのもひとつです。

仕入れ側と売り側の両方の状況によりますが、注文が入るなど、ビジネス確定したときには必要な部分をおさえておきたいです。

最初は、スポットの積み重ねでもかまわないです。
予約感を持てるように、数をこなしていきましょう。

【編集後記】
シングのネクストステージを見ました。
稲葉さんの別の曲も聞いてみたかったです。
宣伝の曲がそのメインの曲なんですね。

【運動記録】
ストレッチ○ サプリ○

【子育て日記(5歳・2歳)】
一緒に自転車で移動です。
大して意味がなくても、一緒にいられる時間が大切という本を読みました。
そのとおりですね。

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