業界人と一般人、どちらから見た社名・屋号にするべきか

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社名や屋号で気になるところは、どちら側から見た社名・屋号にするかというところです。
全方向的にいいものがつけられれば、それに越したことはありません。

しかし、業界に身を置いているかどうかでその印象がとても変わってきます。

もくじ

業界人であれば、特有の知識帯を知っている

業界に身を置いていれば、特有の知識を持っています。

業界のプロフェッショナルたち、つまり業界人は、特定の社名や屋号を見るとき、その背後にある別の知識帯をよく見ているものです。

例えば、IT業界の人にとって「AWS」は単なるアルファベットの組み合わせではなく、クラウドサービスの大手であることをすぐに認識します。これは、業界特有の知識や経験に基づいているため、独自の視点からその名前の価値や意味を感じ取ることができます。

会計業界にいれば、会計用語などは日常用語です。ファイナンス系統の用語を合わせてつけても業界の人にとって、違和感がありません。また、仕訳という抽象的なものを扱うことから、概念系統の単語を選んでいる場合もあります。

一般にはウケがいいが、業界に悪かった話

一方、業界外の一般人が同じ社名や屋号を目にした場合、その印象は異なることが多いです。

具体名は避けるのですが、とある業界の組織名称について、その業界以外の人からは覚えやすいと。しかしながら、業界にいる人にとっては軽い名称に聞こえるという事例を最近目にしました。

これは、一般寄りに名称を作成したからといえます。
その意味で、サービスを中心的に受ける方々にとって覚えやすくいい名称です。

ただし、採用業務において、同じ業界から人をとってくる場合に、ちょっと第一印象がよくなかったという話を耳にしました。
主観的なところもあるでしょうが。

一般向けでは、直感や第一印象、またはその名前が持つ音やリズム、言葉の響きなどから、その印象を決めていきます。一般人にとって「Apple」は果物のリンゴを思い浮かべるか、シンプルで洗練されたデザインの電子製品を連想するかのいずれかです。業界の背景知識がない分、名前そのものの印象や響きが大きく影響していきます。

効果的な社名・屋号の選び方

基本的にサービスを受ける側に寄った名前にする方がいいと考えます。

業界からの印象や、業界からの採用ということを考えた場合に確かに同じ業界にウケる名前の方がいい気はします。しかし、商品やサービスがきちんと顧客に渡ることの方が大切です。

一般の人、業界の人の両方にウケる名前だというのであれば、一番いいのかもしれません。しかし、上記のように名前はどの業界のバックグラウンドを持つかによって、印象を変えます。どこにでもウケる名前は、どこにもウケない可能性もあり、その意味では、エンドユーザー側に分かりやすい名前が好ましいです。

これらの差は業界知識の差です。
よって、決めた名前については、業界以外の人にも聞いてもらって良し悪しを判断していきましょう。

なお、両方に共通する良さを目指すのであれば、以下の点は気にしておいた方がいいです。

  1. 単純な名前がいい
    複雑な名前よりもシンプルな名前の方が記憶に残りやすいです。短いのも同様です。
  2. 想像しやすいもの
    イメージがしやすいものを心がけましょう。ストーリーや哲学、ビジョンを込めることで、深い印象を与えることができます。しかし、可能なら、抽象名詞よりも具体名詞の方が覚えてもらいやすいです。
  3. 発音しやすい
    対象顧客が発音しやすいものにしましょう。日本向けなら、日本語で発音しやすいものを、国際的なビジネスを展開する場合は、多様な言語圏の人々にとって発音しやすい名前を選ぶといいです。

まとめとして

最終的に、社名・屋号はその企業や店舗の「顔」とも言えるものです。
それだけで全ては決まりませんし、サービス名や商品名との合せ技使う手もあります。

どの位置づけでブランド名としての社名・屋号を使うかによって、決める方向性が変わってきます。
業界人と一般の人の差についても、意識しておくとよりよいでしょう。

【編集後記】
机の配置換えを少々。
一回でベストというわけにもいきませんね。ビデオ撮影も考えて、少しずつ試してみています。

【運動記録】
ストレッチ○

【子育て日記(6歳・2歳)】
ポケモンを見ていて、「きあいパンチ」が出てきました。
それを見て下の子が「かれーぱんちー」と言っていて、かなり合っていたので爆笑していました。

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