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租税法の国際比較は隣の家の事情をどうやって引き寄せて論じるか

租税法においても国際比較は示唆に富みます。
論文においても、国際比較をすればその内容を豊かにしてくれるはず。

でも、「他の国が認めているから」「他の国もやっているから」というのは、ちょっと安直に感じます。

どこまでいっても隣の家の事情はその中で整合性を取り続けた結果だからです。

租税法の論文では日本の税制を中心にまとめていく学生の方が多いでしょう。
そのときに、どうやって手元に引き寄せるか考えてみます。

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スネ夫のおこづかいは1万円 vs のび太のおこずかいは500円

他の家のことと自分の家のことは事情が違うことの例から見ていきます。

スネ夫くんのおこづかいは、1万円。

これに対してのび太くんのおこづかいは500円。
1970年後半の平均的なもののようです。

これをもって、のび太くんの家で、「スネ夫のおこづかいはは1万円だから、うちもおこづかいは1万円にして」と言っても、当然通らないわけです。

のび太くんの家ではその中の整合性がしっかりと取られていて、会社社長の息子であるスネ夫くんの家と同じことはできないのです。

(ちなみに、金銭整合性はイマイチ取れておらず、のび助さんの年収は2020年辺りに換算すると1000万円を超えるという話もありますが。。)

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領域内の完結性

法律もおこづかいと同様にその中での整合性がしっかりと取れています。

とある国の中で正しいからと言って、単純にうちの国の法律にも通すべきとは言えません。

歴史性もあります。
判例の蓄積もあり、昔にされた判例から大きく逸れた内容の結論にはできません。

法律の一部だけを見つめて、「A国のXという制度は素晴らしい」としても、「スネ夫家のおこづかい制度は素晴らしい」と極論しているのとあまり変わりません。

家の背景であったり教育方針であったり、今までの歴史性(いつからおこづかい制度が始まって成績がよかったりで家業がうまくいってたりして金額が増していたりなど)を無視して評価はできないですね。

スネ夫の家の紹介で終わっては論文の深みはでない

もう一つ注意することは、論文はあくまで論じるものであるため、情報提供に終始しては意味がないということです。

日本の税制(のび太家のおこづかい)を議論する上で、急に他の国の税制(スネ夫家のおこづかい)を紹介をしても何にもならないです。

「スネ夫の家のおこづかいは1万円なんだって〜」
「それで?」

となります。

知らないことを学んでそれを記載したい気持ちは理解できますが、学術の上では紹介の仕方に注意が必要です。

無理をして海外の租税比較までしなくていい

海外の租税比較は絶対ではありませんので、難しければやめておきましょう。

海外比較が要件となっているのは、博士過程です。
修士課程や博士(前期)については、加点要件となります。

日本の税制(のび太家のおこづかい制度)を論じるだけでもかなり深いものになるはずです。

 

論文中でどうやって示唆を得るか

論文中で、国際比較するなら、日本の税制にどう活きるかを大切に記述しましょう。

のび太家のおこづかい制度を変える必要性を論じるのにスネ夫家のおこづかい制度の分析が活きるのであれば、紹介するに値します。

情報提供に終わらないようにしましょう。
前提のずれやそう決まった背景を比較した上で、どうやって日本の税制に活きていくのかまで考えていきたいところです。

うまく提示できれば海外の制度は利用しやすいです。

前提が違うとどうなるかをシミュレートできます。
また、新しい制度をすでにスタートさせている国があれば、それを日本に導入した場合の問題点や利点を導入前に検討することにつなげられます。

比較をする場合には、そういった点を考えながら上手に比較をして論じていきましょうね。

【編集後記】
雨一色で蒸し暑い日でした。
クーラーをつけている家も増えてますね。

【運動記録】
ジョギング雨 ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【一日一新】
京都市青少年科学センター

【子育て日記】
買った恐竜のおもちゃでパソコンを食べられそうになりました。
なんとかいなしたいのですが、質量が重いので力強さに負けそうです。。。

とりあえず、対決ごっこをしてきます。

租税法入門
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