発信メディア・方針を分けることをジャンプから考える

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発信メディアの方針をどうするかは、個人であれ組織であれ迷うところです。

個人であればゆるい発信の方が縛りがないので、自由。
発信量も確保しやすいものですが、検索エンジンや見る側のニーズから方針の変更を迫られることも。

ただ、インターネット上の発信は修正が効きやすいし、自由にやっていいんだと考えます

個人だと一回出したものを変えると筋が通っていないとか色々な批判があるのかもしれません。
が、試してみることを止める理由にはならないかと。

というのも、長年続いている週刊少年ジャンプでさえ、ターゲットや運営方針でメディアを分けているからです。
今回は、ジャンプとジャンプ+の比較や掲載の違いを見ながら、個人でもメディアを分けたり変えたりするのが、比較的自由なんじゃないかという話です。

もくじ

規制と対象

マンガは表現の方法で、法規制などで議論されることもあります。
ただ、全年齢・全性別におしなべて適用されるものをつくっているわけではありません。

男性向けのものにはそういうテイストを、女性向けのものにはそこにウケるものをなど、コンテンツや雰囲気を分けています。
市町村のように売上があまり関係なく続けられる団体と異なり、売れないと廃刊になる雑誌類。
対象を細かく分けて規制に対応したりコンテンツを拡充したりというのは、常々あるものです。

分けてしまえば、そこに特化したコンテンツを発信できるということで、面白さも自由さも担保しやすくなります。

ジャンプとジャンプ+の比較

あの週刊少年ジャンプでさえ、2014年にジャンプ+(ジャンププラス)という媒体分けを行っています。
ネット上のジャンプなのですが、運営方針などを変えています。

比較するとこちらですね。

週刊少年ジャンプ
ジャンプ+
  • 1968年 創刊
  • 週間化(1969年)
  • 雑誌キーワードは「友情・努力・勝利」
  • 読者対象:小中学生男子
  • アンケート至上主義・結果に伴う打ち切り
  • デビューした際は、集英社と専属契約
  • 絵柄、ジャンプナイズされる
  • 2014年 創刊
  • 毎日更新
  • 選定基準は特に設けず、面白さを重視
  • 読者対象:現役の週刊少年ジャンプ読者+「ジャンプ卒業組」20 – 30代、紙媒体を読まない層
  • 9000円〜/モノクロ原稿1P、広告売上の50%を還元
  • デジタルでのルーキー発掘、プロ漫画家のためのNEXTステップ

選定基準を設けていないので、友情・努力・勝利から外れるものでも大丈夫です。
雑誌の対象の幅が広くできますね。

縛りが少ない自由さ

コンテンツも縛りがないので自由です。

本誌に載っても

ジャンプの本誌に載ってもいいような内容のマンガも掲載されています。

「SPY x FAMILY」、人気ですよね。
就学前の子どものハロウィンで、アーニャのコスプレをした子もいました。

選考基準を持ってきていないので、ジャンプ本誌に載ってもおかしくないような連載があります。
育成に力を注いでいると考えれば、本誌のアンケート至上主義から解き放たれて、表現も自由にできるかもしれません。

エログロ関連

ジャンプ本誌でも、性的にきわどいものを載せている例はあります。
ただ、ニュースで叩かれたりしてますね。
コンビニなどに並ぶもので、小さい子の目に触れるからでしょうか。

ジャンプ+に分けて連載している作品で、掲載直後に表現がというのはあまり聞きません。
アニメなどになって、多くの人の目に触れる場合には、ちょっと問題になっている感じはしますが。

例えば、「終末のハーレム」は比較的性的な表現があります。
アニメでも人気になった「サマータイムレンダ」。
面白いのですが、表現としてはグロテスクな部分がありますね。
チェンソーマンは、ジャンプ+に移籍しています。

続編関連

専属契約を結ばせていたジャンプ本誌と異なり続編の掲載も見られます。

「花より男子」の続編で「花のち晴れ~花男 Next Season~」はジャンプ+ですね。
「Naruto」関連は多いのですが、「サスケ列伝」などあります。
「転生したらヤムチャだった件」とか。ドラゴンボールは根強い人気ですので。

コミカライズ

小説などですでに発表された作品のコミカライズをジャンプ本誌では見かけませんでした。
ジャンプ+では見かけます。

「HELLO WORLD」や「屍人荘の殺人」など。
他のメディアですでに好きだった人の流入が望めますね。

再掲載

ジャンプ+への滞留時間を増やそうとする試みのひとつとして、再掲載があります。

「ドラゴンボール」「トリコ」「銀魂」など。
他にもあります。

読んだことがない世代を取り込むことができます。
また、昔読んでいて、もう一度読みたいという人にも来てもらえます。

ボイスドラマ

ボイスドラマの掲載があります。
マンガと画面転換をして読み上げる形は相性がいいですね。

どこかしらで、ボイスドラマやボイスコミックなどを聞いたことがあるかもしれません。
これらのメディアです。

続編

続編の掲載も紙面の制約がないので可能です。

男坂の続編が出ていますし、キン肉マンもそうです。
続編が読みたいという希望が出る作品を聞けば、いくらでもあるのではないでしょうか。

作家側として、連載終了をせざるを得なかった理由が別にある場合があるので。

ジャンプがやってるんだから

ジャンプの中でさえ、メディア分け、方針分けがあるのです。
個人、法人でもメディアを分けるのは当然ということでいいのではないでしょうか。

ジャンプとジャンプ+の比較や、自由さなどを考えれば、それよりまだまだ育っていないメディアをこれから立ち上げてちょっと失敗したって、あまり気になりません。

というか、少々の失敗があってもほとんどの人はあまり見ていないので、大丈夫です。
自分の方針や方向性を整理し、続け・育てるヒントなればうれしいです。

【編集後記】
寒波がこたえます。。

【運動記録】
ストレッチ○ サプリ○

【子育て日記(5歳・2歳)】
上の子に公園に誘われたのですが、寒すぎて次回にしてもらいました。
次は行きます。

もくじ