共働き子育て経験と総務部長

労務関係を司っている人にとって、子育て経験か、それに準ずる経験がといえます。
もちろんなければ外部から持ってきてもらってもいいですが、最低でもその状況を想像できるように。

子育て経験というのも、一昔前の専業主婦がいて子育て経験をしている状況ではありません。
共働き夫婦の状況です。

人を雇いやすい状況に制度設計をつくり変えたいなら、共働き夫婦夫婦の状況でのプルーフテストも役に立ちます。

もくじ

世代間の感覚の乖離

共働き夫婦にとっては、保育園に預けることが生活上なくてはならないものです。
ただ、かなり上の世代の方と話したときに

「預けるのはかわいそう」という言い方をされました。

小さいこ頃は親元で育てるべき。
というか、ここでの親元は母親を指していたようにも感じましたが。

古めの感覚でしょうが、そう考える人もいます。
年代だけでなく、身近な環境の状況によっても、預けることがよくないと言う人がいます。

専業主婦(主夫)になりたい人も一定数いますが、収入状況が減ったりキャリアのやりがいを夫婦ともに求めれば、預けることが現代のスタンダードに鳴っているといえるでしょう。

わかっているという思い込みで作られる制度

どちらが正しいかというよりも、多くの人が子どもを預けて働きに行く状況です。
一昔前の状況とは違います。

一昔前をわかっているからといって、それで子育て経験が十分にあって、制度設計を想像できると思い込むのは危険です。
無理ゲーな感じをつくり出します。

何気なく要求している早出であったり残業を例にしましょう。
「それくらいできるでしょ」というのが感覚としてあるのはわかります。
でも、お迎えの時間が決まっていたり、早朝でも預かってくれる時間の限度があるのです。

独り身であったり、夫婦だけであったりという状況で気にならなかった働く時間帯のことについて、急激に目が行きます。
でも、意外と注意を払ってくれていなかったりします。

制度設計側もそうですし、同じ部の人の目についても共有意識が働きにくいことがあります。

 

該当者によるプルーフテスト

こういう場合に、子育てをしている人にとってそのポジションはどうなのか、仮定して動いてみるといいです。
もし、目的が子育てをしている世代を雇って、基幹のポジションをゆくゆく担ってほしいと考えればなおさらです。

今の始業時刻に余裕をもって子育て世代の方が間に合うでしょうか。
帰りも同様でしょうか。部の雰囲気や上司の雰囲気が、同様に帰りにくさを醸し出していませんでしょうか。

実際に小さな子どもがいる人をわざわざその部署に置く必要はありません。
朝と帰りだけであれば、想定して考えるだけで無理ゲーを強いているかどうかを判断できます。

介護についても同様です。
今はまだ差が出てきていませんが、一定レベル以上の労働者を雇いにくくなる傾向は続きます。

子育てや介護をしている人が雇われた場合の状況でもうまく制度設計がされていることの証明をしてみましょう。
待遇の改善や採用力強化につなげることができるはずです。

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