小切手帳や手形帳の値上げがされています。

小切手帳・手形帳の値上げをデジタル化への移行きっかけへ

 

これらはデジタル化を促進したいという意図が見えます。
ただ、それだけではなかなか納得ができない人もいるでしょう。

改めて、小切手帳や手形帳が値上げされる理由をまとめてみます。

 

 

理由の列挙

処理の人件費と収支

小切手や手形を処理するのは、銀行にとって大変なことです。

経理担当が処理で間違えても
「間違いました」で済むかもしれませんが、
銀行の担当者が「間違いました」と言ったら
大問題になるでしょう。

そうならないように、
ダブルチェックやトリプルチェックを実施しています。

となると、一枚手形や小切手を提出された銀行は
そこに2〜3人程度は人を割くことになります。

お金を預けてもらえれば銀行の収益になるのであれば、
人を割いても割にあいます。

でも、今は、お金を預けてもらうほどに
銀行は日銀に手数料としての支払額が増える状況です。

銀行は預金が増えても喜ばない時代になっている

となると、小切手や手形を発行する手数料を高くして
収支のバランスをとったり、その提出の量を少なくしたいと
銀行側が考えるのは当然です。

だからこそ、小切手帳や手形帳の値上げにつながります。

 

各行の横並びがそろってきた

値上げで横並びの体制がそろってきていることも
値上げがしやすい状況です。

大手2行がすでに小切手帳と手形帳の値上げをしていて、
残りの1行も2021年で値上げを実施しました。

それまで値上げ案が出ていても
なかなか値上げができなかったはずです。

でも、大手3行が値上げを実施している状況。
もし、メインバンクが値上げを実施していなくとも、
横を確認して大手がしているのであれば
実施する可能性は高くなります。

 

窓口での業務を減らしたい

小切手や手形の処理の他に、
窓口にきてほしくないという意図もあります。

これは大ぴらには言えません。

というのも、

「窓口にこないでください!」
=「取引したくないです」と聞こえなくもないからです。

そんなことは考えていないでしょうが、
聞く方はネガティブに聞こえる可能性があります。

でも、本音を探れば窓口に人をおいて対応している
人員の人件費の削減をしたい意図もあるでしょう。
(コロナ禍なので、感染可能性を下げる目的もあるでしょうが。)

来行する人が30%減れば、3人で対応している分の
窓口を一枠減らして2人で対応できるでしょう。

すべての店舗でそうなれば、人件費の圧縮につながります。

 

手形廃止に向く

手形の廃止に向くから、値上げをしていると単純に言えます。

企業が取引する際に使われる「約束手形」。政府は5年後の2026年をめどに利用を廃止するよう業界に呼びかけることになりました。
(NHKサクサク経済Q&A 386)

中小企業の資金繰りにおいて、手形は諸外国に比べて
換金までの期間が長く、悪影響があるという考えにより
廃止をしたいのです。

特に、下請法に抵触しながらも
手形発行をする親事業者がいるため、
これを減らしたいという意向があります。

廃止まで段階的に行うために、
小切手帳や手形帳の値上げが出てきます。

 

でんさいネットなどを使わせたい

手形帳や小切手帳の廃止の目標とセットで
でんさいネットの使用率を上げさせようという意図もあるでしょう。

45万件程度のでんさいネットの利用者数から
それほど増えていません。

手形を廃止すれば、民間企業が提供している電子債権サービスか
このでんさいネットを使用することになります。

その割に、導入が進んでいません。
費用対効果の面で変化をつけるきっかけにできるはずです。

 

銀行側の印紙削減

手形帳においては、印紙を定期的に貼り付ける必要があります。
仮に手形持ち込みが少ないお客さんに対してであっても
手形帳に印紙を貼り付けることになります。

すべてのお客さんに対してであれば、
この印紙代も莫大になります。

手形帳の印紙代を細かく削るためにも
手形の発行処理を減らしたいのです。

 

まとめとして

小切手帳や手形帳の値上げの理由をまとめると
以下の3つに集約されるでしょう。

  1. 銀行側の手数料の圧縮
  2. 手形廃止の政府指針
  3. 下請法などの要請で手形を減らす課題があった

ひとつの銀行が値上げの対応をすれば
他の銀行も値上げしやすいです。

すでに、大手銀行が値上げを完了していますので、
まだ値上げをしていうない銀行と取引していれば
今後の手数料が上がることが容易に想像できます。

値上げの可能性があれば、
企業側の処理工程を見直す必要が出てきます。

その提案の際には
小切手帳や手形帳の値上げの背景をセットで
報告しておくと、一定の世代の判断する方には
わかりやすく届きます。

提案の際に必要な方の参考になればうれしいです。

 

【編集後記】
結果が行動を強制しやすいのですが、
自分でプロセス評価をすると、ちょっとは回避できるかもと。

少し頭を柔らかくして進みます。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○

【子育て日記(4歳・0歳)】
水遊びを一緒に。
感染などを気にしないところで
気楽に楽しめました。

積極的に水に顔をつけて遊んでました。