引用文献だけでなく、引用著者の論調の方向性も確認する

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論文で、他の論文を引用をしていると
その論文で述べられている内容ではなく、
誰が言っているかで指摘されることがあります。

論文を書き出してしばらくの間では、
あまりその著者がどうかは初期のこと気にしにくいです。

でも、最終的な仕上がりを良くしようと考えると、
どの方の著作を引用するか
よく考えておくべきところです。

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もくじ

自分で見極めるには

難しいですが、著者の方向性を自分で見極めることが
まず第一に挙げられます。
では、どうやって見極めるのでしょう。

地道ですが、その著者の関連論文を読むことです。
関連論文は、その著者という軸で探しましょう。

例えば所得税法関連の話でその著者を調べるだけでなく、
法人税法や相続税法など、他の領域においても論調を調べるといいです。

租税法でいえば、課税庁側に批判的な内容が多かったり
通達を尊重していたり、など、なんとなくの方向性が見えてきたりします。

方向性が見えてくれば、しめたものです。

純粋な論調なのか、その方の批判的論調の一部として
述べられているのかが判断できます。

 

また、当然のこととして、出身も抑えておきましょう。

租税法の例を再度挙げれば、
実務上がりの方、学者上がりの方、課税庁出身の方など、
出身の内容によってその論調に大まかな方向性がみえるでしょう。

時間がないときは、出身からおおよそで当たりをつけるのもいい方法です。

 

指導教員に聞いてみる

指導教員の方が、これらの論文を大量に読んでいます。
判断を仰ぐのも一つの方法です。

何もない状態で判断だけ仰ぐのは嫌がられます。
答えを持ち合わせていないにしても
ある程度その著者の方向性に疑問を持ったという前提を醸成した上で
質問をします。

そうすることで、当て推量で質問しているとは思われないようになります。

気になるところについて、自分で確認しきれない点の
意見を求めるということで質問するのがいいでしょう。

考えない人だというレッテルを貼られてもお互い得ではありませんし。

 

全体の方向性を整えよう

引用する著作は、適切なものがいいです。

でも、どこまで適切かを見抜くのは工夫がいります。
たくさんその方の著作を読んで判断するのが原則的です。

そんな時間がない方は、著作者の方の出身を抑えます。
ある程度の方向性が見えます。

考えきってもうまく確定できないとき、
そういうときは、担当教員に適切な引用対象蚊を
確認することも方法です。

その場合には、あらかじめ自分でも考えておくと
いい議論ができます。

引用対象の著者で迷っている方は、
判断の参考にしてみてください。

 

【編集後記】
不意に歯が欠けてしまいびっくりしました。
ちょっとどうにかこうにか。
どう対処しようかなと迷い中です。

【運動記録】
ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【子育て日記(4歳・0歳)】
一緒にいたいらしく、「いっしょにねよう〜」と
よく誘ってきます。

この時期にしか言われないのでしょうから
むげにしたくないと感じます。

なんとかやりくりです。

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