新型コロナウィルス後の採用の世界はどうなるか

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新型コロナウィルスによる影響が経済にどう出てくるかが各分野で気になるところです。
資金繰りや人の非接触化によるモノやサービスの流れの変化があり、経済学、マーケティング、社会学的にも興味を持っている方が多いでしょう。

直近で気になるのは、採用環境です。

今の仕事は大丈夫な方、転職を考えている方、仕事を今探している方、色々なパターンがあります。
採用関連の仕事は、どこかしら営業の仕事に似ており、営業の仕事で起きているような大きな変化が起きそうです。

採用関連で気になるところを羅列してみます。

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もくじ

採用意欲がどうなるか

採用現場も混乱

新型コロナウィルスの結果として採用意欲が落ちているのは当然皆さん感じるところでしょう。
それでも関係なく採用継続をしている会社もあります。

まず、現場が混乱していますね。
そのあおりで、当然ながら採用現場が混乱しています。

どれくらい採用意欲が減っているか知りたいところです。

新卒採用への影響4割、中途採用への影響2割

4割が新卒採用に影響があると回答し、2割が中途採用に影響があるとの回答でした。

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一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | 新型コロナウィルス後の採用の世界はどうなるか
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「影響」という言葉はあいまいですね。

動きが早い大手企業は中途の求人をすでに閉じています。
ただ、それでもほしいポストの求人は募集継続です。
この場合は、影響が軽いので「影響がある」と答えるのか「影響がない」と答えるのか主観になってしまいます。

もう少し理解に足るような調査が近々出てくるでしょう。

影響が軽い企業は意欲的に採用継続

新型コロナウィルスの影響はとても大きいのですが、間接的な影響しか受けていない企業はここが狙い目として意欲的に採用を続けています。

新卒や転職で職場を探している方は、自分の狙っている業界にダメージが大きいか、大きくて採用を見合わせているならダメージが少ない業界も狙えないか市場をみておくといいです。

採用担当の方は、募集を継続するのなら応募が増える可能性が高いです。
新型コロナウィルス発生後では、仕事への価値観が変化してきているので、就業環境であったり打ち出し方にその意味で一工夫しておくといいです。

新卒採用はどうなるか

さて、新卒採用はどうなるのでしょうか。

4月1日現在の2021年卒の内定率は31.3%(昨年は、21.5%)で、既に内定率は10%高くなっています。

緊急事態宣言の影響で採用業務を止めている企業も出ているので、5月1日の伸びはおそらく少し緩やかになると考えられます。

ただ、独自の基準で採用活動を継続している企業も一定数ありますので、全てが止まっている訳ではありません。
学生も、コロナは心配でも採用活動をしている企業に参加をしています。
ただ、軒並み説明会などの中止に多く遭っているという学生もいます。

売上の減少が見込まれる企業はいったん新卒採用を凍結してくるでしょうが、人がまだまだほしい業界はここぞと採用を進めるはずです。

中途採用はどうなるか

中途の募集背景は新卒と違い、成長見込みよりも現場でのニーズに従っているので、新卒採用よりも募集人数に影響受けないでしょう。

しかし、売り上げの減少が見込まれることに鑑みて採用数を減らしてくる事は十分考えられます。
今回の話しは採用なので詳しくふれませんが、リストラも当然多く出てきます。

新型コロナ不況で「会計士」にリストラの嵐が吹き荒れる理由=岡田英/浜田健太郎【週刊エコノミストOnline】

4/13(月) 10:05配信  mainichibooks.com

「監査法人でまた大量のリストラが始まるのでは」。新型コロナウイルスの感染拡大で景況感が急速に悪化する中、監査法人関係者の間でこんな観測が飛び交っている。…

「辞めるとしても、同じ給与水準の転職先を探すのがきつくなる」と40代の公認会計士は漏らす。会計士専門の転職支援会社ピー・シー・ピー(東京都文京区)が会計士約1000人に行ったアンケートの結果では、40代の約6割は年収1000万円を超えており、同水準の転職先は限られる。

 

 

また、募集先が減ることによって応募者は1つの企業にかたまりやすくなります。
つまり倍率が上がります。

転職者にとっては、採用してもらうまでのハードルが少し上がった感じになるでしょう。
分野によって転職先が壊滅しますが、採用継続している企業も一定数残ります。

全体として、冷え込み感が強くは映るでしょう。

2022年卒のインターンはどうなるか

2022年卒のインターンが2020年6月から始まります。
このインターンへの影響も避けられません。

採用活動と同じで、WEBでの対応が進むでしょう。
大学の授業もかなりウェブで行うことが決まってきたようですし。

ただし、仕事はそうはいかないところが多いでしょう。
リモートワークや在宅ワークが完全に制度化されている企業が多いわけではありません。
集合研修のようなもの、プレゼンテーションを受けるだけのようなものであればWEBで十分です。

でも、協業をする作業においてはまだまだ直接会うことに代わることがありません。

WEBでの作業で支障がないように思われるソフトウェア開発業界においても、定型的な作業ではなく創造的な作業する場合はどうしても麺と向かって話す事を大事にしてきた経緯があります。

新型コロナウィルスの影響もあって、インターンシップを実施する企業が少し減ることが予想されます。

個々数年インターンシップ開催企業が増加傾向にありましたが、増加が止まる可能性があります。
大学団体は2日以上のものだけをインターンシップと認めるような話がありましたがそれに近いような状況やもしれません。

感染防止の意味で直接面接をどうするか

新卒採用においても中途採用においても、気になるのは直接面接をどうやってこなしていくかです。
WEBでの説明会や面接は既に増加していますので、この点はいいでしょう。

問題は、最後の最後まで1度も会わずに面接を終える事は多くの企業にとって難しいことでしょう。
さりとて、「えい!やぁ!」で最終面接をなしで採用判断をするには材料が足りません。

感染防止策を徹底しながら面接をすることで一応の最終面接はこなせますが、何度かやってみると採用して寄っていっているのに避けないといけないという、変な感覚が出てきます。

新型コロナウィルスは高齢の男性の死亡率が高い可能性が挙げられますが、日本の多くの企業の役員はまさしく高齢の男性が多く、役員への感染をしっかり防ぐ目線が役員からも人事側からも心配されます。

採用目線が厳しくなる

この結果、会う数を絞ることになりますので、採用目線が厳しくなります。

企業側にとってみれば、採用活動を続けていれば応募者が増える状況です。比較や選べる状況になっていることからも、作業目線が厳しくなることは否めません。

最後に

新型コロナウィルスの採用への影響は、まだ測りきれません。それは他の分野においても現在進行形で進んでいることと同様に全体が見えないからです。

いつこのウィルスが収束するかによります。
安心して活動できるようになるためには免疫獲得かワクチンの接種があってこそです。

ただ、ワクチンの開発が完了しても、量産する前にはまた時間がかかります。

今は、年単位でこの時代が続くことを視野に入れて活動することとなると、応募者側も企業側も念頭におくことになります。

全体像を把握するための一意見としてご参考にしていただければうれしいです。

 

【編集後記】
非常事態宣言を延長している国があるところを見ると、日本も緊急事態宣言が延長される可能性が高い想定で活動しておくといいかもしれませんね。

【運動記録】
ジョギング雨 ストレッチ○ 筋トレ○ サプリ○

【一日一新】
新しいシャツオーダー

【子育て日記(2歳)】
「がお〜!」が好きです。
恐竜のまねをして、驚かせてくれます。
こちらも負けないように、いつもと何かをちょっとだけ変えて面白く驚かせるようにしてます。

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