論文で「伝わらないこと」を伝えてくれる良さ

論文の執筆において、伝わらないことを伝えてくれる良さというのが、教員から得られるひとつの大きな点だと感じます。

伝わらないのを感じると、執筆側としてはとてもストレスです。
でも、その伝わらないことこそが修正していくべき点です。

伝わらない理由を掘り下げて修正していきましょう。

目次

表現のつたなさから

伝わらない理由は表現のつたなさがまずはあげられます。
適当にあげつらえば

  • 同じことを指し示すのに表現が定まっていない
  • 同列の概念が違う階層として示されている
  • 書きたいことが定まっているように見えない

などなど。

深部が定まっていないことが原因であったり、その深部がうまく示されていないことが原因であったり。
理由は少し異なるかもしれません。

ただ、すでに材料が手元にあるのにうまく表現できていないことや、手元の材料が少しはっきり示せていないことが主な理由です。

うまく伝わっていないことを理解することで、自分の中で内容を煮詰めたり、表現を煮詰めることで改善するべきと理解する点です。

 

バックグラウンドの違いから

うまくは表現できているのに伝わらないことがあります。
バックグラウンドの違いから伝わっていないという点です。

一つの例として、主としている文化圏によって違いが出てくることがあります。
営業出身者なのか、人事畑の出身者なのかを例にしています。

営業出身者であれば、例えば価格設定をできるかぎり安くしたいという欲求が出てきます。
これに対して、人事畑であれば、賃金の高低も課題になるかもしれませんが、契約関係が後から覆らないような説明を尽くしておくことを優先することも出てきます。

異動によって役割が変わった場合でも、これらのバックグラウンドが引き継がれて先入観として存在することがあります。

求める価値観ともいえるでしょうか。

伝わっていない理由がバックグラウンドである場合には、その価値観をしっかりと説明しておく必要があります。

 

分野の知識量の違いから

単純に知識量が足りないことが伝わっていない理由の場合があります。
こちらの基礎的な調査が足りていても、読み手側の知識量が足りないことから伝わらないこともあります。

論文のように専門的なものについて、指導する人であっても読み手側に知識が十分備わっている場合が多いわけではありません。
最先端の分野であるほど、その傾向が出てきます。

知識量が原因で伝わらないときは、順を追って知らない人がついてこれる内容になっているか精査をしましょう。

 

論文はわからない人が読めるという指標に

どういう理由によって伝わっていないかは、さまざまです。

そして、指導教官に内容が伝わらないことは、書き手側にとってとてもストレスになります。
でも、その伝わらなさは質を高めるチャンスをつくってくれます。

どうして伝わっていないかを精査することで、次の段階の文章に質を上げられるはずです。

執筆中で伝わらない人は、ストレスは横において、伝わらない原因に向き合ってみてもいいかもしれません。

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