コードギアス反逆のルルーシュの無意識集合体が幸せという思想

コードギアス
[ネタバレ含んでおりますので、嫌な方は見ないでください。]
 
 
 
 
10周年のコードギアス反逆のルルーシュ。映画の宣伝もしていますね。こういう宣伝は効くもので、一式見返してしまいました。

さて、コードギアス反逆のルルーシュR2の21話で「ラグナレクの接続」があります。エヴァンゲリオンやNARUTOの月の眼計画でも、似たような幸福への思想が見られました。

 
 
この思想がどこからきているかを考えてみます。
 
 
 
コードギアス

*書くにあたって買ってみた参考書籍 by iPhone X

 
 
 
 
 
 
もくじ

ラグナレクの接続(無意識集合体へ)とは

全人類を無意識集合体へ回帰させることを「ラグナレクの接続」と呼んでいます。 

シャルル・ジ・ブリタニア曰く「ラグナレクの接続が終われば、嘘のない世界になる」という。元々、彼が幼少期の頃に親族間の家督争いで嘘にまみれて生きてきた際に、嘘に対する嫌悪感が生まれています。それに対する解答として、ラグナレクの接続を行い、個々の意識を統合することで生死を問わずにその考えを共有化し、嘘のない世界を作ろうとしていました。

 
物語の中では、個々の意識の統合をするには「アーカーシャの剣によって神を殺すこと」(=ラグナレクの接続)が必要とされている。つまりは、神がこの意識の区分をしていたことになるでしょうか。
 
 
VV「(人々の意識を分離して嘘のある世界を作って)人々を争わせる神なら殺してしまおう」
         
 
 

全体的にはユングちっくか

ユング(CarIGustavJung)がとなえた普遍的無意識という考え方があり、それが「無意識集合体」に近いです。

 
 

普遍的無意識 

ユングは、個々の経験に還元できない個人の無意識の深層に人類全体が共有し伝えてきた無意識部分があると考えました。これを「普遍的無意識」と呼びます。

精神病者の妄想や我々の夢に現れるイメージ、世界各地の神話、寓話などにきわめて類似した内容が多い。このことから、この考え方にいきつきました。

 
 

ペルソナなしではコミュニティもない

コードギアス で主人公は仮面を被っています。仮面は元々役者がつけるもので、ペルソナと呼ばれています。心理分析の中でも重要な用語であり、これもユング系統の思想系を使ってコードギアス が構築された要因でしょう。 
 

押し付けた善意。悪意と変わらない

「押し付けた善意は悪意と変わらない」というセリフはダンテの神曲の「地獄への道は善意で踏み固められている」の系統でしょう。

特に何か深い話につながるわけではないのですが、普段の生活で良かれと思ってやることが、結果タチが悪い場合がある実感値も伴っています。一般的に理解しやすい考え方のため、ここで言わせたかったのではないでしょうか。

 

精神が一体化することが幸せという思想はどこから

目的論的世界観の顕在的な達成につながることからきているとするのが理解しやすいです。調和的世界の達成が世界の幸せになるという根底があり、そのために意識を統一して争いのない世界にしようと。

目的論的世界観は、世界がある完成形を持っていて、それに向かって進んでいくことです。

コードギアス 中でも、「人類の魂が同一化していく」ことは(一見)争いをなくすことができ、世界の平和や過去の人を含む意識の統一によって、幸せになるとシャルルタチが考えています。

 
それは押し付けだとして、物語は進んでいくのですが。

「無意識集合体への意識統合」が幸せという考え方の確たる原典は見つかりにくいのですが、この辺りでしょう。

アニメとしても話を盛り上げやすいので、こういった流れは散見されますね。

 

【編集後記】
普段と経路の変わった話となりました。何か面白いものがあればまたまとめてみたいです。

【昨日のはじめて】
エンクロンUFクリームEX。オムツかぶれにいいです。

【子どもと昨日】
今日は少しペースダウンをしてゆっくり一緒にお休みです。

保育所で覚えたのか、ダイナミックに寝返りすることを覚え、顔の上にも平気でどんどん乗ってきます。楽しんでもらうのは、とても嬉しいことです。

調子の悪さからオムツかぶれも気になりますが、エンクロンUFクリームがそこそこ効いたのか、表面の赤みは薄くなってきました。薬ってきくものですね。

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