社名や屋号に地名を入れる良さと検討点

一人事務所を大阪で営む税理士のブログ | 社名や屋号に地名を入れる良さと検討点
どうぶつ園前のカフェ by iPhoneX

社名、屋号をつけるときに必ず話に上がるのは地域名を入れるかどうかです。
具体的に「大阪」など地名を入れるかという意味になります。

どんな戦略で進めるかによって変わってきます。どういう意味になるかを確認しておきましょう。

もくじ

メリット

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良い点は、場所は覚えやすいということです。
例示として、「どうぶつ園の横」というカフェであれば、覚えやすいですよね。

教科書の載っている場所をキーに暗記をすることがあるように、場所というのは記憶のトリガーになります。その地域にいる人なら、その名前をしっかりと記憶してもらっています。記憶に付随して暗記をしてもらう形で、覚えてもらいやすいです。

これだけ情報が出ている世の中ですので、覚えてもらうというのはとても大切な点でしょう。

デメリット

インターネットの有無に限らず、社名や屋号に地域を入れると、活動範囲が限られている印象が少し出てきます。

「大阪」という単語が入っていれば、近畿圏であれば、場所を認識し易いです。しかし、東京まで行って「大阪」と出しても、「遠くから来たんですね。」となって、覚えてもらえるかもしれませんが、自分と関係がないという認識をされる可能性が出てきます。

ネット社会なので、それ以前よりも広域で活動する方が増えたのではないでしょうか。その場合に、活動範囲を限定してしまうような名前は得策ではありません。

デメリットを補うときに、「地域を推す」印象に持っていけると地域名が入っていても納得してもらえるかなと。

会社の場合と屋号の場合の比較

会社の場合には、屋号などよりも社名に地域が入っている割合は少なめです。入っていてももちろんいいでしょうが、その活動を限定されないように気をつけているのかもしれません。

しかし、それでも地域名が社名に入っている場合も見かけるでしょう。覚えてもらいやすいという点は余りあるメリットであり、そのメリットを重んじた結果と言えるかもしれません。

お客さんの住む場所から

お客さんがどこに住んでいるかによって、地域名を入れるかがひとつの検討点かなと考えます。自分に近いと感じてもらえるというのは、覚えてもらいやすさ以上に、重要なことなのかもしれません。

一方で、地域名が含まれていることで、その地域外のお客さんが遠いと感じ、取引を遠ざける可能性もあります。そのため、地域名を使う場合は、その地域外のお客さんに対しても適切な配慮とメッセージが必要です。

地域名の採用が、ビジネスの拡大を制約するかどうかはビジネスの種類とターゲット顧客によります。ある特定の地域でのサービスを提供するビジネスでは、地域名を社名に含めることで、その地域での強い存在感を示すことができます。全国規模、あるいはグローバルなスケールで事業を展開するビジネスでは、地域名を社名に含めることで、ある地域に限定されたサービス提供者というイメージを作り出してしまう可能性と、比較してどうするか考える点です。

地域名を社名や屋号に取り入れる場合のコツ

それでは、地域名を社名や屋号に取り入れる場合のコツをいくつかご紹介しましょう。

  1. 地域名の選択:
    その地域が持つイメージや特性を理解し、それが自社のビジネスや製品、サービスと相互に補完するものであることを確認しましょう。特定の地域がもつ強みや独自性を活用して、自社のブランドイメージを高めることが可能です。地域名であっても海外で受け入れられる名前もありますし。「ブルックリンコーヒー」なんて、地名なのですが、そこまで意識がされずに受けいられれている感があります。
  2. 地域の強みを活用する:
    地域名を社名や屋号に含める場合、その地域の強みや特性を活用して、自社の製品やサービスをアピールすることが重要です。クラフトビールを考えれば、その地域で限定されている良さがここでも味わえると認識してもらっているでしょう。
  3. 広域での活動に配慮する:
    社名で地域を入れる場合、商品名やその他の内容において、補う方法があります。社名には入りませんが。例えば、「全国対応の京都美容室」(架空で作成)のような名称は、京都という地名を利用しながらも、全国対応という表現で対応が広い可能性も示すことができます。
  4. 地域以外の要素も考慮する: 地域名だけでなく、社名や屋号にはその企業のビジョン、価値観、サービス内容などを反映させるべきです。これにより、地域名が提供する親近感だけでなく、その他の要素が提供する信頼感や独自性も顧客に伝えることができます。

以上のように、社名や屋号に地名を入れることには、覚えやすさや地域への親近感を生むというメリットがありますが、それが活動範囲を限定してしまうというデメリットも考慮しなければなりません。地名を上手く使うことで、そのメリットを最大限に生かしながら、デメリットを補うことが可能です。その際は、自社のビジネスモデル、ターゲット顧客、地域の特性などを考慮に入れ、適切な選択を行うようにしましょう。

こういった点も、社名・屋号作成のワークショップではお話します。

【編集後記】
家のメダカの卵がうまく孵化しました。生まれたては小さいですね。葉っぱの上に乗って隠れていました。

【運動記録】
ストレッチ○ ジム○

【子育て日記(6歳・2歳)】
雨の相間を縫って天王寺動物園へ。
ペンギンエリアが新しくなっていました。他にも工事している場所が多くて、新しくなったらまた人が増えそうです。
この時期は保育園、小学校、中学校ともに授業の延長で来ていました。

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