今後5年のシェアリングエコノミーの労働者側の搾取と企業側の懸念

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法律体系はどうしても現実社会から遅れます。

シェアリングエコノミーなどの新しい分野が
どうしていいかといえば、法体系から抜けていて
新しい分野と比べて負担が少ないことも理由でしょう。

労働者から企業を見れば、
シェアリングエコノミーでは雇用していないので
雇用者としてあるべき補償は何もありません。

逆に、企業から労働者を見れば、
会社の看板を一緒に背負える相手かどうか
気になるところでしょう。

こらから数年から5年程度で顕在化してくる
シェアリングエコノミーの代表的な問題点を並べてみます。

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*最近見た虹

もくじ

労働者の補償がないこと

シェアリングエコノミーで労働者が
気になる大きな点は、補償です。

シェアリングとして委託した内容と
企業内にいて仕事をした人がいたとして、
後者は雇用保険で補償されていても
前者はされません。

シェアリングへ手数料を払って
仕事をしてもらえば、雇用保険代を
相手に払って仕事をしてもらわなくていいです。

その分の費用が元々の金額に
上乗せされているから問題ないとの
反論もあります。

しかし、外部委託する仕事は
よほど特殊か逆に一般的かのどちらか。

一般的なものしかしない人の方が
特殊なものより格段に多いです。

 

シェアリングが儲かるのは、
この補償費用を負担していないからだ
という場合もあります。

残業規制や副業通算の問題は今も検討中

副業でよく話題に上がるのが、
副業先も合わせ週40時間を超えた場合の
割増賃金を誰が支払うのかでしょう。

また、健康問題はどこの責任なのか
という点も出てきます。

副業先と本業の会社とが密に
連絡を取るのは、実務上難しいです。
接点はその労働者だけなのですから。

2019年7月25日の厚生労働省の
審議の結果では、

① 労働者の自己申告を前提に、通算して管理することが容易となる方法を 設けること(例:日々ではなく、月単位などの長い期間で、副業・兼業の 上限時間を設定し、各事業主の下での労働時間をあらかじめ設定した時間 内で収めること。)

となっています。

通算するのが労働法の理論上は好ましいです。

でも、労働者でも雇用者でも
嘘をついて40時間を超えていないよう
合わせることが考えられます。

まだ審議中なので、白黒出ていませんが、
他の国(フランス・ドイツ・オランダなど)の
運用状況を参考にしつつ議論を進めています。

何れにせよ、シェアリングをしていくと
この議論は避けて通れないところです。

 

企業を代表するような意識がないこと

逆に副業をしている人に企業を代表する
ような意識がないこともそのうち問題になります。

今日は、UberEatsの配達員で、
(暑いせいでしょうか)汗拭きシートで
顔をぬぐって、そのままそのシートを
道端に捨てていました。

とっさの反応で、この会社のサービスを
使うのやめようかなと感じました。

でも、よくよく考えると配達員と
Uberの間の関係はそれほど強くないです。

また、きちんと働いてみせることを評価しているのは
日本くらいなのかなと感じることもあります。
Uberは使わないとの選択肢で済みますが、
他の企業がどこまで何をやらせるか。

Consumer向けに何かをしている企業や
情報漏洩を気にする企業は、
シェアリングよりも直接雇用に戻りたいと
最近のニーズが戻ることを耳にします。
(もちろん採用が大変になりますので、
今までを続けることはこんなんでしょうが)

 

信頼できる相手を見つけられるかが鍵

シェアリングとして大切なのは、
企業側からも労働者側からも
信頼がおけるような相手を見つけることです。

上記の企業側からや労働者側からの
問題を考えるに当たって、
信頼度を構築していくことがこれからの時代でしょう。

シェアリングエコノミーが進むに連れて
もっと目立ってくる問題をご紹介しました。

 

【編集後記】
ヴァイオレット・エバーガーデンを見ました。
動きよりも心情を書いたものなので、
小説が好きな人の方が好みのテイストに
仕上がっているように感じます。

放火の痛ましい事件があり、9月と2020年1月の公開は
かなりの人がくるのではないかと予想してます。

【運動記録】
ジョギングO ストレッチO 筋トレO サプリO

【一日一新】
ヴァイオレット・エバーガーデン

【子育日記(2歳)】
お店の自動ドアを開けて

「じゃじゃ〜ん!」と
効果音を言いながら登場してくれます。

後ろで、店員さんばかうけしてました。

もくじ